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徴兵制と良心的兵役拒否 イギリスの第一次世界大戦経験 レクチャー第一次世界大戦を考える
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 人文書院 |
発売年月日 | 2010/09/10 |
JAN | 9784409511114 |
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徴兵制と良心的兵役拒否
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徴兵制と良心的兵役拒否
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読みやすくわかりやすく興味深い。 イギリスにおける徴兵制の導入と運用、良心的兵役拒否の思想と良心的拒否者たちの闘いを順に追っていく。 イギリスは徴兵制をおかない国で、しかもWW1にともなって徴兵制をしくことにしたときにも(自由という伝統を守るというアリバイ工作にせよ)条件付ながら...
読みやすくわかりやすく興味深い。 イギリスにおける徴兵制の導入と運用、良心的兵役拒否の思想と良心的拒否者たちの闘いを順に追っていく。 イギリスは徴兵制をおかない国で、しかもWW1にともなって徴兵制をしくことにしたときにも(自由という伝統を守るというアリバイ工作にせよ)条件付ながらも兵役拒否を認める条項を入れていたという。 面白く読みすすめたけれど終わりに近づくにつれ違和感がでてきて(というか増大して)結局最後までぬぐえず、前半の良さが薄れてしまった。 良心的兵役拒否者たちの「殉教」意識、自分たちを高みに置く「独善性」に触れるあたりは、従来の評価をなぞるだけで考察に至っていないように思える。 彼らの言葉は人心を得ず、反発され、孤立を招いた。 自分自身の思想に価値を与える(我こそが正義と言わんばかりの)言葉は彼らへの信頼を損ない、思想を広め徴兵制の拒否・反戦の目的を達成することには失敗した。 それは事実かもしれない。けれど、社会を変えられなかった責を彼らの行動だけに負わせるならば買いかぶりすぎだ。 そんな力は「ない」のが当たり前なんだから。 この本のテーマが良心的兵役拒否だから良心的兵役拒否者に話題を絞って「変わらない大衆」にスポットをあてなかったのかもしれない。それはわかる。 しかし反発を食らったから、うまく大衆を使えなかった彼らが悪い・愚かだということにはならない。 常識はすぐには変わらない。彼らの時代は良心的兵役拒否の礎を築くのが精一杯の状況だったのかもしれない。 というその辺りも気になるんだけれど、そもそも最初から排除され攻撃されている人たちが声をあげればよほど上手に動いたって反発を食らうのは必須のことだ。 蔑まれ、嘲笑を浴び、世界から否定される中でそれでも自分の道を進むには自分や仲間を鼓舞する必要がある。 否定される自分(たち)をひっぱりあげるために強い力で(大袈裟に見えるくらいに)自分を肯定するのは自然な成り行きだし、それを否定する主流派にヘイトをぶつけられるのもよくあることだ。 少数派は多数派の機嫌を損ねないようにうまく動きなさい、というのは当事者が採用する戦略としては正しいけれど多数派が言っていいセリフじゃない。 非暴力や美しさや論理的な説明や易しい言葉や清廉潔白を少数派だけが常に求められるのはフェアじゃない。それは差別者側(少なくとも多数派)の論理だ。 公民権運動でも女権拡張運動でもゲイリブでも、色んな場所ですでに論じられていることなんだから、うつくしくなれない被差別者という視点がないというのはちょっと甘いんじゃないか。 なぜ「独善」が必要だったのか、なぜ多数派は彼らを許せないと感じたのか、などの考察がほしい。 兵役を拒否した人は、脱走兵・命令不服従などで軍法会議にかけられる。拒否してもしなくても「兵」にされるのが徴兵制。
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こちらに書きました↓ http://esk.blog9.fc2.com/blog-entry-998.html
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