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“文学少女"見習いの、卒業。 ファミ通文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | エンターブレイン/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/08/30 |
JAN | 9784047267251 |
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商品レビュー
4.6
55件のお客様レビュー
張り巡らせた伏線とその劇的な回収が見事
・“文学少女”見習いの、寂寞。(全320頁) 菜乃ちゃんの親友、瞳ちゃんの、前巻での挑戦的な引きを受けて始まりつつ思わぬ方向に進んだ展開が、次から次へと新たな意味合いを持って読み手を翻弄する見事な物語。「これは本当の三角関係だなぁ」と言える繊細で絶妙な設定を壮絶に描いている。し...
・“文学少女”見習いの、寂寞。(全320頁) 菜乃ちゃんの親友、瞳ちゃんの、前巻での挑戦的な引きを受けて始まりつつ思わぬ方向に進んだ展開が、次から次へと新たな意味合いを持って読み手を翻弄する見事な物語。「これは本当の三角関係だなぁ」と言える繊細で絶妙な設定を壮絶に描いている。しかも、今回の原典に漂う狂気の世界をトレースしながら、より複雑な想いを重層的に盛り込む凄さもあった。ある意味で独特の耽美も醸しており、これまで以上の古典文学へのオマージュを感じなくもない。それぞれの立場で異なる解釈がすれ違う切なさには『藪の中』(著:芥川龍之介)さえ想起させた。数多の伏線を1つずつきっちり回収していく見事な構成と展開に思わず唸る力作であろう。実は「おマセねぇ、瞳ちゃん」という中1時代の話には儚げな危うさも有するが、瞳ちゃんの大人びた言動で行き過ぎを上手く回避させており、場合によっては激欝にもなり得るところも、菜乃ちゃんの明るい猪突猛進とすっとぼけた言動が程良く緩和している。さらには琴吹さんが何とも言えない存在感で笑わせてくれる。 ・ある日のななせ(タイトル+9頁) 前巻の後日談的“夕歌”とのやり取り。自分の居場所というか身の置き場所に苦慮していた琴吹さんの、心葉との距離感を見出したかのような、一種カラッとした雰囲気が良い。 ・“文学少女”見習いの、卒業。(タイトル+76頁) サブタイトルの「サヨナラのための短い物語」が全てを表す卒業式の1コマ。本編の遠子先輩に続いて心葉の卒業も描かれた有意義さと併せて、見事な成長を遂げた菜乃ちゃんが眩しく輝いている。もっと早く出会っていたら違ったのにぃ、という、菜乃ちゃんに感化された琴吹さんが弾けている。
DSK
純粋さ、まっすぐさ、そして人間らしさ。菜乃の明るさが眩しい。心葉も安心して文芸部を任せられた事でしょうし、新たな「はじまり」へ向けて動き出すフィナーレが見事。
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「わかったでしょう? 邪魔よ」親友の瞳から、そう告げられた菜乃。しかも心葉は、そんな瞳とつきあうという! 仰天する菜乃な前に、さらに、瞳の過去──人を死なせたと噂された三年前、彼女の側にいた人物が姿を表す。瞳に何か起こっているなら、引くわけにはいかない! 心を決め、動き始めた菜乃...
「わかったでしょう? 邪魔よ」親友の瞳から、そう告げられた菜乃。しかも心葉は、そんな瞳とつきあうという! 仰天する菜乃な前に、さらに、瞳の過去──人を死なせたと噂された三年前、彼女の側にいた人物が姿を表す。瞳に何か起こっているなら、引くわけにはいかない! 心を決め、動き始めた菜乃に、心葉は一冊の本を差し出し……。瞳が抱く秘密とは? そして、迫る心葉との別れと、菜乃の初恋の行方は──。もうひとつの"文学少女"の物語、堂々完結!
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