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根をもつこと(下) 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2010/08/19 |
| JAN | 9784003369036 |

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商品レビュー
4.3
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人間が言語や郷土、職業等、社会的な「根」が必要であること、その「根」を通して善や美、真など「魂の欲求」が満たされるものであることを説く。この「根」は個々の人間が秩序付けられた世界観の中で人間らしく生きていくためのものを与えられる場所、というだけではない。人間は「根」に対して自らが...
人間が言語や郷土、職業等、社会的な「根」が必要であること、その「根」を通して善や美、真など「魂の欲求」が満たされるものであることを説く。この「根」は個々の人間が秩序付けられた世界観の中で人間らしく生きていくためのものを与えられる場所、というだけではない。人間は「根」に対して自らが労働などを通じて犠牲になることを通じてまた「根」を強固なものとしてゆくのである。
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下巻は第3部「根づき」の方法についての記述となります。上巻が「根こぎ」の悲惨な状態についての記述であったのに対して、下巻はいかにして人間が(特にフランス人を念頭においていますが)ふたたび根を張ることができるか、そして魂の糧を得ることができるか、についてのヴェイユの提案・主張が書か...
下巻は第3部「根づき」の方法についての記述となります。上巻が「根こぎ」の悲惨な状態についての記述であったのに対して、下巻はいかにして人間が(特にフランス人を念頭においていますが)ふたたび根を張ることができるか、そして魂の糧を得ることができるか、についてのヴェイユの提案・主張が書かれていることになります。 主張は正直難解に感じましたし、一言で説明せよと言われると非常に難しいのですが、ポイントとしては人間の生命維持に直結する労働に焦点をあてていることでしょう。またヴェイユの主張で面白いと感じたのは、思考は万物を動かしている必然性すらも支配できる、というコメントです。つまり世の中で起こっていることは思考(感覚含む)が現前化した事象であり、私のつたない理解ですが、何事も考え方次第であって、全ての事象が愛に満ちたものだと考えることで、仏教的に言えば彼岸の智慧と此岸の知恵が融合されるような感覚を述べているのかと思いました(一言で言おうとするとどうしても稚拙な表現になってしまいますが・・・)。 本書を読んでハンナ・アーレントの「人間の条件」を思いだしました。アーレントは、望ましい人間像として、思考停止に陥る労働中心ではなく、政治や言論活動などの「活動」領域をもっと拡大すべきだと考えているのに対して、ヴェイユは、労働に思考を宿すことで霊的な根付きを生み出すべきだと主張します。私は個人的に両方正しい気はしましたが、もしかすると「根こぎ」にあっている人間に対する処方箋としてはヴェイユの方がより正しいのかもしれません(※根付きの状態になったらアーレントの処方箋のように活動領域を増やす)。本書は主に、ドイツに祖国を占領されたフランス人の立場から「根こぎ」の対策を論じているわけですが、「社会的、地理的、霊的な根こぎ」は現代社会においてもあちこちで起こっている問題だと思いますので、ヴェイユの主張は傾聴に値すると感じました。
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下巻。 思考実験として非常に興味深く読んだ。 キリスト教的な価値観に立ちながら、ヴェイユが求めていたのは仏教的な何かだったんじゃないのか、と思えてならない。 仕方ないことではあるがとにかく訳注が多いw 本編だけなら1冊に纏まってたよなぁ……(分厚くなるけど1冊でも良かったと思う...
下巻。 思考実験として非常に興味深く読んだ。 キリスト教的な価値観に立ちながら、ヴェイユが求めていたのは仏教的な何かだったんじゃないのか、と思えてならない。 仕方ないことではあるがとにかく訳注が多いw 本編だけなら1冊に纏まってたよなぁ……(分厚くなるけど1冊でも良かったと思う)。
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