純情娘 ガテン系(3) クイーンズC

塩森恵子(著者)

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2010/09/16
• JAN: 9784088656007

商品レビュー

2013/01/25

ピュアメープルパンケーキ(だっけ?)の作者さんということで読みました。
設定は、あまり少女マンガっぽくないかも。絵柄に反して。
男勝りで実家の工務店で働いている塔子と、有名な建築家藤家の息子で同じく建築家の佑馬が、高齢の少女漫画家の姫子先生の家を改築する仕事で出会う。実は佑馬は、塔子が高校の時に憧れていた人だった。
改築する物件も、問題だらけで、城を建ててほしいという願いにも関わらず、墓地の隣だったり、前に京和風な建物が立つという理由で抗議運動があったり、その設計に関わっているのが、佑馬の大学の同級生の忍野で、女を巡って争ったことがある、なんていう過去も出てきて。
それでもって、その女、百合香は、大層ぶっとんだお金持ちのレディーで、佑馬のストーカー紛いになるは、婚約騒動は起きるわで、佑馬はそこから逃げるために塔子との結婚を決意。そして最悪のプロポーズ笑
その他にも、塔子の工務店に勤めている剛さんのネンショー帰りの息子（塔子よりかわいい）が、姫先生の一階に入ったケーキ屋さんに弟子入りしたり、と最後までずっと面白エピソードばっかり笑
百合香が、塔子の貧弱なお兄さんに、殴られて好きになるっていうのもありがちだけど面白かった笑

まあでも、見応えは佑馬先生の突っ走りぶりです。笑
百合香も人の話聞かないけど、彼も負けずおとらずな気が。
最悪なプロポーズして、断られて、自分の住む二階を一人部屋から二人部屋に設計しなおさなきゃとか、そのままお兄さんに報告するとか発想がぶっとび過ぎてて笑いました。
剛さんと何かあると思ったんだけどなー。まあ、塔子とあんまり変わらない息子が出てきた時点で何もないか。
それぞれのバックグラウンドが、短くてもわかるようになってるんだけど、唯一わかんないのはあのパティシエ。彼だけはちょっと蚊帳の外でした。
そして佑馬のお母さんが最後に帰ってきたシーンで終わってますが、そこ！一番面白いところじゃないの？！

パンケーキ〜がもっと静かで考えさせるような感じだったのに較べて、とっても軽快でさくっと読めるようになってます。
絵柄がちょっと前っぽいけど、全然違和感なく読めます
！

2010/09/29

完結。でも、もうちょっと続いてても良かったかな～。男勝りの主人公・塔子は大工の棟梁。ガサツだけど現場でビシビシまとめるガテン系。少女漫画家から自宅兼作業場の依頼を受け…
最近の塩森作品は、女性が強いものが多いですね。
今回はガサツで見かけは強いけれど、心はオトメなヒロイン。初恋の設計士との恋愛話を絡めて一応のハッピーエンド？
一応3巻で完結のようですが、その後のストーリーをぜひぜひ読みたいところ。