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人間的自由の条件 ヘーゲルとポストモダン思想 講談社学術文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2010/08/10 |
| JAN | 9784062920063 |
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人間的自由の条件
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ヘーゲルの『精神現象学』や『法の哲学』の議論から、自由な個人の相互承認に基づく承認ゲームとしての社会思想をつかみだし、その現代的な意義をあらためて検討しなおす試みです。 本書は、カント倫理学をポストモダン的な「他者」へと接続することを試みた柄谷行人の『トランスクリティーク』への...
ヘーゲルの『精神現象学』や『法の哲学』の議論から、自由な個人の相互承認に基づく承認ゲームとしての社会思想をつかみだし、その現代的な意義をあらためて検討しなおす試みです。 本書は、カント倫理学をポストモダン的な「他者」へと接続することを試みた柄谷行人の『トランスクリティーク』への批判からはじまります。わたくし自身も、後期柄谷のカント主義への傾倒は『探究Ⅰ・Ⅱ』の到達地点からの後退ではないかという疑問をいだいているのですが、その批判の方向性に関しては、著者の示す道にしたがうことはできないと考えています。著者の主張をひとことでいえば、カントの倫理学になお見いだされる「超越的なもの」「聖なるもの」の残滓を抜きとることで、「自由な欲求の体系」としての近代社会の本質が明瞭になるというものですが、著者の考える近代社会の本質は功利主義的なものにすぎず、カントの倫理学が道徳感情論を克服することを通じて確立されたという事情を忘却しているものといわざるをえません。 そもそも著者は、カントによる「超越的」と「超越論的」の区別が近代以降の哲学にもたらした射程を正確に理解していないように思われます。それは、著者のフッサール解釈の問題点にもなっており、また本書においては著者のハーバーマスに対する誤解の原因ともなっています。著者は、ハーバーマスのかかげる「コミュニケーション的理性」が、けっきょくは「イデオロギー対立」へと陥らざるをえないとしていますが、こうした議論はハーバーマスの論じた超越論的な妥当性に対する著者の無理解を明瞭に示しています。 東浩紀は『一般意志2.0』において、著者と同じくルソーを読みなおすことで現代的な社会哲学の可能性を論じていますが、わたくしの解釈では、東はそこでデリダ的な「散種」の思想をヒントにして、カントと柄谷の倫理の「超越論性」を複数化することをめざしているといってよいように思います。柄谷の政治思想を超越する方向性としては、むしろこうした議論の可能性がさぐられるべきではないかと考えます。
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自由とは、信念・目標・所有物などの個人的資産が、如何なる理由によっても妨げられない事だ。何が正しいかについて、絶対的根拠がない為に、万人に共通する理念とは、法律だけである。人間の良心的な承認行為を通じて、人間の幸福は築かれる。他者と異なる考えを持つ事によって、承認を得られない事態...
自由とは、信念・目標・所有物などの個人的資産が、如何なる理由によっても妨げられない事だ。何が正しいかについて、絶対的根拠がない為に、万人に共通する理念とは、法律だけである。人間の良心的な承認行為を通じて、人間の幸福は築かれる。他者と異なる考えを持つ事によって、承認を得られない事態が生じても、それを理由に、社会から排斥される事は許されない事だ。個人の自由とは、名誉や物的財産、知的財産が、他者にとって不可侵の領域とされ、法的にも他者の侵犯から守られている状態を指す。その「自由」を前提として、私たちは様々な約束を他者と交わし、思想を交換する。社会は、共通の了解を得た規約から成立する。例え、個人的な信念に反する規約だとしても。よって、ある団体に参加する者は、規約を承認する事を表明しなければならない。現代では、如何なる社会的行為をも拒否して、己の意志だけに従う生き方が、生まれている。しかし、健康を維持し、経済的な自立が保持できるならば、人の生き方は基本的に自由である筈だ。いずれにせよ、自由とは、生活の基盤が守られた上で、初めて追求されるべき価値が生まれるのだと思われる。
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