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絶滅寸前季語辞典 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2010/08/11 |
JAN | 9784480427458 |
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絶滅寸前季語辞典
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
プレバトを毎週観ていた。 読みたい登録した本をことごとく精神的にしんどそうと思ってしまう気分であり、何読むか悩んでいた。 歳事記でも読むかぁ、と思った。 が、図書館の検索結果が多すぎる。 仕方なく夏井先生で検索して、出てきて、笑っちゃったのがこの本との出会い。 この本は、歳時記とエッセイを混ぜたような本だ。 歳時記ならではの難しい言葉もあるが、基本的には読みやすい。 夏井先生のいろんなことが分かる。たとえば、甘酒が嫌いな事とか。 夏井先生が詠んだ俳句も読むことができる。 選定された季語を見てみると、時代の変遷を感じる。 その中には、手作業でやっていた農業とか、 感染症関連とか、飢餓とか、むしろ消えて欲しいし、消えて有難いものも多数ある。 そして、夏井先生は使用例が見つからない季語に対し、愚痴りながらも使用例となる俳句を作る。 印象に残った季語をいくつか。 コレラ船・・・コロナ感染者が出て横浜港に停められた、ダイヤモンドプリンセス号が記憶に新しい。 昔は、コレラのせいで船が止められることが季語になるくらい多数あったらしい。 というか、 コレラ船いつまで沖に繫り居る・・・と言う高濱虚子の句が例として挙げられているのだが、すんなり想像できてしまうのが辛いところである。 童貞聖マリア無原罪の御孕りの祝日(御孕りはオンヤドリと読む)・・・目次だけで笑えた。12月8日の聖胎節のこと。なお、夏井先生のツッコミは少なかった。ちょっと寂しい。 季語に残った俳句も。 黄粉鳥とはワタクシのことですか・・・夏井先生が読んだ句。黄粉鳥はウグイス。 鍬抱いておこりに堪ゆる眼閉づ・・・勝山呉泉。おこりはマラリアのこと。滅亡してくれ。
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消えゆく言葉にこだわりつつ、かつ肩の凝らない一冊。時折挟まれる著者の自伝が、よいアクセントになっている。
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最近、テレビでも活躍中の夏井先生の本。絶滅寸前の季語を一つ一つ解説していく語り口が、ぽんぽんと気持ちよくて、すいすい読めてしまう。俳句は学校で昔習った程度で、まともに詠んだことなどないが、ちょっと興味がわいてくる。今では消滅しかかっている、季語に使われている習慣は、なんだかもった...
最近、テレビでも活躍中の夏井先生の本。絶滅寸前の季語を一つ一つ解説していく語り口が、ぽんぽんと気持ちよくて、すいすい読めてしまう。俳句は学校で昔習った程度で、まともに詠んだことなどないが、ちょっと興味がわいてくる。今では消滅しかかっている、季語に使われている習慣は、なんだかもったいない気がする(こいのぼりとか)一方で、季節の移り変わりなど、自然や生物の様子を様々に表現するために生み出された季語には、日本人のもつ感性の繊細さ、豊かさ、奥深さを改めて素晴らしいと感じてしまう。
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