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小説 琉球処分(上) 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2010/08/11 |
| JAN | 9784062767699 |

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商品レビュー
3.6
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日本中国の二つの国に翻弄される琉球、その王国の命脈を保つ為に清の武力による介入を恃み、日本による併合を逃れようとする苦難の年月が描かれる。武器を保有しない王国の命運は、両国との微妙なバランスの調整で辛うじて保たれていたが、明治維新後に武力を拡大した日本の琉球併合の野望の前に儚く散...
日本中国の二つの国に翻弄される琉球、その王国の命脈を保つ為に清の武力による介入を恃み、日本による併合を逃れようとする苦難の年月が描かれる。武器を保有しない王国の命運は、両国との微妙なバランスの調整で辛うじて保たれていたが、明治維新後に武力を拡大した日本の琉球併合の野望の前に儚く散る。遡れば1609年に薩摩藩が琉球へ出兵し琉球国王を捕えて服属させて以来260年間薩摩に支配され苛烈な収奪を受け続けた上に、中央集権国家になった明治になると王国は廃され沖縄県として日本国に組み入れられる等、地政学的リスクから逃れられない苦難の歴史を辿っている。 琉球処分官としての松田道之の葛藤や苦心も描かれているが、明治政府のやり方はロシアや中国の「力による一方的な現状変更」と相違はないなと思う一方、もし清の領土となっていたらウィグルのように琉球は漢族化されていただろうから逆に処分は良い判断だったかもなどと、色々と考えさせられる一冊でした。
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沖縄の文化や習慣が好きで今沖縄に住んでいる身として、沖縄の歴史を学んでおこうと読んでみた本。 歴史苦手だから読みにくいかなと不安だったけど割と読みやすかった。 何となくしか知らない琉球の歴史。 史実を元にしてあって、ページを次々めくりたくなるようなストーリー性があるわけじゃない...
沖縄の文化や習慣が好きで今沖縄に住んでいる身として、沖縄の歴史を学んでおこうと読んでみた本。 歴史苦手だから読みにくいかなと不安だったけど割と読みやすかった。 何となくしか知らない琉球の歴史。 史実を元にしてあって、ページを次々めくりたくなるようなストーリー性があるわけじゃないんだけど勉強になる。 今の沖縄にも根強く残る内地の人間に対する差別感は、なるほどここからもきていたのか。 ナイチャーと言われると少し悲しいんだけど、仕方ないのかもなぁと。 琉球は武器を持つことを禁止し、武器を捨てた国と書いてあって、モンパチの曲で武力使わずみたいな歌詞があったなと思い出してこれのことだったのかと納得。 平和主義なのね。 やっぱり沖縄は不思議な魅力のある場所。 下巻へ続く
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廃藩置県で琉球王国が廃された時点からストーリーがはじまる歴史小説。清との外交禁止、琉球における鎮台の設置、尚泰の上京という3つの難題を、琉球側がいかに解決するかというところまで物語が進んだ。 本書がどこまで史実に沿っているのかは不明だが、いかんせん、琉球の役人が保身にはしりすぎて...
廃藩置県で琉球王国が廃された時点からストーリーがはじまる歴史小説。清との外交禁止、琉球における鎮台の設置、尚泰の上京という3つの難題を、琉球側がいかに解決するかというところまで物語が進んだ。 本書がどこまで史実に沿っているのかは不明だが、いかんせん、琉球の役人が保身にはしりすぎている印象を受けた。表面的なことばかり気を取られて、周りの変化に全く対応できていないのがもどかしい。 しかし、琉球役人の教養の高さにも驚いた。副島が無風流である下りは笑ってしまった。今の政治家とそう変わらない。 本書を読みながら、沖縄がよく日本に同化できたなと、その教育の素晴らしさに驚嘆せずにいれない。同時に、現在の沖縄の人々が、内地よりも愛国心が強い人が多いことにも、本書を踏まえると驚いてしまう。 また中国が、沖縄を自国領土と主張する所以も、分からなくないように思う。沖縄で分断が進んでいるのも、もとを正せば、琉球役人の蒙昧な態度に端を発しているのではないかと感じざるを得ない(薩摩侵略だけが要因でないように思う)。
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