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小説 琉球処分(上) 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/08/11 |
JAN | 9784062767699 |
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商品レビュー
3.5
19件のお客様レビュー
廃藩置県で琉球王国が廃された時点からストーリーがはじまる歴史小説。清との外交禁止、琉球における鎮台の設置、尚泰の上京という3つの難題を、琉球側がいかに解決するかというところまで物語が進んだ。 本書がどこまで史実に沿っているのかは不明だが、いかんせん、琉球の役人が保身にはしりすぎて...
廃藩置県で琉球王国が廃された時点からストーリーがはじまる歴史小説。清との外交禁止、琉球における鎮台の設置、尚泰の上京という3つの難題を、琉球側がいかに解決するかというところまで物語が進んだ。 本書がどこまで史実に沿っているのかは不明だが、いかんせん、琉球の役人が保身にはしりすぎている印象を受けた。表面的なことばかり気を取られて、周りの変化に全く対応できていないのがもどかしい。 しかし、琉球役人の教養の高さにも驚いた。副島が無風流である下りは笑ってしまった。今の政治家とそう変わらない。 本書を読みながら、沖縄がよく日本に同化できたなと、その教育の素晴らしさに驚嘆せずにいれない。同時に、現在の沖縄の人々が、内地よりも愛国心が強い人が多いことにも、本書を踏まえると驚いてしまう。 また中国が、沖縄を自国領土と主張する所以も、分からなくないように思う。沖縄で分断が進んでいるのも、もとを正せば、琉球役人の蒙昧な態度に端を発しているのではないかと感じざるを得ない(薩摩侵略だけが要因でないように思う)。
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2022年5月15日沖縄本土復帰50周年の節目ということもあり、本書を読み始める。明治時代の黎明期 明治5年から物語が始まる。 琉球は、当時清国と薩摩藩に両属していた。日本が明治となったことがきっかけに、清国から切り離し、日本に組み入れることを前提に政治的な駆け引きが行われた。 ...
2022年5月15日沖縄本土復帰50周年の節目ということもあり、本書を読み始める。明治時代の黎明期 明治5年から物語が始まる。 琉球は、当時清国と薩摩藩に両属していた。日本が明治となったことがきっかけに、清国から切り離し、日本に組み入れることを前提に政治的な駆け引きが行われた。 日本政府と琉球との交渉がつぶさに展開され、興味を掻き立てられる。名前を覚えるのが大変だが、それぞれの理論展開が登場人物の立場から語られる本書のスタイルに魅了された。続きは下巻へ
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面白い。あまり期待していなかったという事もあるが。一応小説なので本当にこうだったか検証のしようがないが、こういう空気だったのだろうなと想像出来る。しかし琉球のお偉方の人たちにはイライラする。それは日本側の視点で読んでしまうからなんだろう。軍隊を持たず、清と日本の両方に両属してきた...
面白い。あまり期待していなかったという事もあるが。一応小説なので本当にこうだったか検証のしようがないが、こういう空気だったのだろうなと想像出来る。しかし琉球のお偉方の人たちにはイライラする。それは日本側の視点で読んでしまうからなんだろう。軍隊を持たず、清と日本の両方に両属してきたとする人たちには皇民になれというのは難しい。日本も外国の干渉を避けるためにも事を荒げず進めたい。駆け引きが面白い。沖縄を理解する上ではとても大事な物語だと思う。ついつい当たり前に日本でしょ、って思ってしまうから。今の沖縄の人たちはどう思うんだろうか。
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