魔優

鈴木詠崇【著】

• 販売会社／発売会社: 泰文堂
• 発売年月日: 2010/08/04
• JAN: 9784803001877

商品レビュー

2017/02/20

松田優作という俳優をあまりよく知らない。
彼の演技を見たこともほとんどない。
懐かしいドラマ特集の一場面として「太陽にほえろ」の殉職シーンを見たことがあるくらいだ。
だからこの作品を読んでも、鉱島のすごさが実感として感じられなかった。
そのことが何故か悔しい。
オマージュ作品を書かずにはいられない人間がいる。そのことが松田優作の大きさを物語っているような気もする。
人によっては傲慢と受け取られかねない鉱島の人生スタイル。
演じることに真摯に向き合い、そして夢半ばで散っていったひとりの俳優。
モデルとなった松田優作を知らない人間としては、小説としてとても面白かった。
読みのリズムを壊されるような句読点が少し気になったけれど、鉱島の強烈なキャラクターが愛しく思えるほどインパクトのある内容だった。
ルイス・エンジェルというブラックジョークは私も笑えなかったけれど。
松田優作の作品を観てみたい。
さて、どの作品がいいのだろう･･･と思いながら本を閉じた。

2010/11/16

途中まで★４つ位の勢いで読んでたけどラストがとても残念。
もしや続編があるのか・・？

「ハリウッドへの夢半ばで死んだ名優・鉱島丈作。夢を諦められなかった彼は悪魔と契約し、若手俳優・青海上一として蘇る。」
俳優人生に、家族に、対する姿勢はとても格好良かった。

新感覚の小説だったけど、イメージが掴みやすかった。
著者は松田優作をイメージしてたのかな？