二塁手論 現代野球で最も複雑で難しいポジション 幻冬舎新書

井口資仁【著】

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2010/07/30
• JAN: 9784344981751

商品レビュー

2023/11/04

とても具体的に野球の事を知れて面白かったです!
井口選手の野球に対する情熱と自信を客観視する能力、そしてストレスに耐えうるレジリエンスと日々考え続ける習慣など、自伝的でありながら井口選手の選手像が大変よく伝わってきました!
読んだ後に井口選手の経歴や評価を調べてみると、周りからの目を知ることができてオススメです。

2014/09/21

野球というのはデータが豊富なので誰でも解説者を気取れますが、その駒となる選手の苦労は当然経験者でないと分かりません。あの草刈正雄に似たコーチが二塁手を井口に勧めたそうで、本書にあるように併殺を取る時に体をひねらせるのは二塁手の役割。そこを鍛えることで井口の体のバランスが良くなった、というのはもう現場レベルでないと把握できない緻密な世界ですね。盗塁を狙うようになってから投手の癖や配球を見抜き打撃が向上したというのも、外からでは一見分からない……現場には現場のストーリーがあるもんです。

2014/04/05

日本のプロ野球とメジャーリーグを渡り歩いて、現在も現役の井口の一冊。

彼は国学院久我山→青山学院という野球人としてのエリートコースを歩んで、そのまま逆指名でＦＤＨへ。
そこでもショートのスラッガーとして新人の頃からそこそこ活躍してたけど、意を決して盗塁王を目指し、見事盗塁王へ。
不本意な二塁コンバットを要求されたものの、そこで二塁手の奥深さを知ることに。
その後、ホワイトソックスへ行って、世界一のセカンドにまで上りつめましたものの、契約期間残り半年のシーズン中にフィリーズにトレード、でもサードコンバットを拒否して他球団へ移籍。
日本に帰ってきたのも、セカンドでの契約にこだわったからだとか。
現在は主にファーストみたいですが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E5%8F%A3%E8%B3%87%E4%BB%81

彼の野球感が理路整然と説明されてて、彼の考えは元より、野球に対する考えが深くなりました。