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尼僧とキューピッドの弓
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2010/07/26 |
JAN | 9784062163286 |
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尼僧とキューピッドの弓
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商品レビュー
3.6
20件のお客様レビュー
★文章だけじゃない構想力★著者の本を初めて読んだ。文章がうまいなあと思う。淡々と書いているようで、どこに向かうのかも分からないまま、日本人になじみのない文化に置かれた人間模様がしっとりと伝わってくる。 後半でもうひとつ短編が入っているのかと思ったら、ぐるっと回って前半につながっ...
★文章だけじゃない構想力★著者の本を初めて読んだ。文章がうまいなあと思う。淡々と書いているようで、どこに向かうのかも分からないまま、日本人になじみのない文化に置かれた人間模様がしっとりと伝わってくる。 後半でもうひとつ短編が入っているのかと思ったら、ぐるっと回って前半につながってくる。もちろんなくても前半は成立するが、弓を巡る身体性を後半できちんと書き込むから前半の見え方が変わっている。後半を読むのをやめなくてよかった。やられた。
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第一部はつるつると、登場人物がわからなくなっても、ただただ読んでゆく。第二部に入って、俄然おもしろくなる。「宗教」について、「聖書」について、「うち」について、それぞれ合点のゆく表現があるので書き写す。多和田さんの例えの表現も好き。ヘリゲルの書を読んでみたい。装幀は、クラフト・エ...
第一部はつるつると、登場人物がわからなくなっても、ただただ読んでゆく。第二部に入って、俄然おもしろくなる。「宗教」について、「聖書」について、「うち」について、それぞれ合点のゆく表現があるので書き写す。多和田さんの例えの表現も好き。ヘリゲルの書を読んでみたい。装幀は、クラフト・エヴィング商会。
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ドイツの尼僧院を訪ねる日本人作家。自分を招いてくれた筈の尼僧院長は辞めてしまっており、釈然としない心持ちながら尼僧院に滞在する。 尼僧院という信仰心で結び付いて共同生活を営む女性達の相関が、ビジターそして東洋人という二重の部外者である語り手により、アイロニーとユーモアがちりばめら...
ドイツの尼僧院を訪ねる日本人作家。自分を招いてくれた筈の尼僧院長は辞めてしまっており、釈然としない心持ちながら尼僧院に滞在する。 尼僧院という信仰心で結び付いて共同生活を営む女性達の相関が、ビジターそして東洋人という二重の部外者である語り手により、アイロニーとユーモアがちりばめられ軽妙さと鋭さを併せ持った多和田さんならでは、比類ない筆致で語られる。 第二部で男性との恋愛で尼僧院を辞めたとされる女性による半生と尼僧院を辞めた顛末が明かされている。第二部を読み終え、ガラリと変わった印象と共に、何とも言えない寄る辺なさを味わう。結局の所、真相なんて誰にも分からないのかも知れない。どうしてそうなってしまったのか、当の本人にだって分かりはしないのかも知れず。
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