1,800円以上の注文で送料無料

「予測」で読解に強くなる! ちくまプリマー新書
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 新書

「予測」で読解に強くなる! ちくまプリマー新書

石黒圭【著】

追加する に追加する

「予測」で読解に強くなる! ちくまプリマー新書

定価 ¥836

440 定価より396円(47%)おトク

獲得ポイント4P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

12/7(土)~12/12(木)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2010/07/10
JAN 9784480688439

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

12/7(土)~12/12(木)

「予測」で読解に強くなる!

¥440

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

3.5

14件のお客様レビュー

レビューを投稿

2023/09/27

2023.9.27市立図書館 プリマー新書で書いそびれていたものを図書館で借りた(大人向け文庫/新書レーベルの類書は手元にあって積読になっている)。 人は文章を読むときに、次の展開をゆるく予測して内容をしぼっているからこそある程度のスピードで正確に文章の内容を理解できるのだという...

2023.9.27市立図書館 プリマー新書で書いそびれていたものを図書館で借りた(大人向け文庫/新書レーベルの類書は手元にあって積読になっている)。 人は文章を読むときに、次の展開をゆるく予測して内容をしぼっているからこそある程度のスピードで正確に文章の内容を理解できるのだという仮説から、読むコツやひきこまれる文章を書くコツなどを指南していく本。「文章理解は文章を媒介にした読み手と書き手の疑似会話」という著者の考えは、わたしも同感(一文ずつあいづちを打ったりツッコミを入れたりしながら読めば、そう間違ったり迷子になったりはしない)。 掌編小説や文学作品の一場面を実際に読みながら、どういう「予測」がそこにあるのか示してくれるのもわかりやすくおもしろかった。 読むのが得意な人ならたぶん無意識にできているいわずもがなのことのようにも思えるが、現代文の読解が苦手な高校生あたりにとっては、こうしたコツの伝授はずいぶん助けになるのではないかと思った。

Posted by ブクログ

2023/05/02

人は文章を読むとき、自分では意識せずとも後続文脈を予測し展開を想定しながら、流れに乗って読んでいるということを説明した本。 本書では主に「読む」技術に重点を置いて説明されており、実際に文章を読むときには、ほとんどの人は著者の言うように自然と予測をしていると思う。だから逆に、予測の...

人は文章を読むとき、自分では意識せずとも後続文脈を予測し展開を想定しながら、流れに乗って読んでいるということを説明した本。 本書では主に「読む」技術に重点を置いて説明されており、実際に文章を読むときには、ほとんどの人は著者の言うように自然と予測をしていると思う。だから逆に、予測の仕組みを理解して読解力を上げるという恩恵よりも、むしろ書く際の心得として役立つ気がする。 読む人の予測を裏切らない(あるいは良い意味で裏切る)ように意識すれば、理解しやすい文章が書けるようになるのではないだろうか。

Posted by ブクログ

2018/11/21

仕事がら文章を読む機会が多く、少しでも良い読み手、書き手になりたいと願いつつ、なかなか思うようにいきません。 それだけに、ふと目にした文章に感心したり感動したりすると、その日一日、幸せな気持ちになります。 このブクログでも、感想だけでなく読んだ時の感動や、その人の息遣いが伝わって...

仕事がら文章を読む機会が多く、少しでも良い読み手、書き手になりたいと願いつつ、なかなか思うようにいきません。 それだけに、ふと目にした文章に感心したり感動したりすると、その日一日、幸せな気持ちになります。 このブクログでも、感想だけでなく読んだ時の感動や、その人の息遣いが伝わってくる文章を読むとうれしくなります。 本書の筆者は大学で文章理解を専門とする研究者。 世にある文章論とは趣を異にし、文章を理解するうえで、読者の「予測」が大切だということを主張されています。 例えば、司馬遼太郎さんの『国盗り物語』冒頭。 ▼ 落ちついている。   声が、である。   その乞食は、御所の紫宸殿のやぶれ築地に腰をおろし、あごを永正十四年六月二十日の星空にむけながら、夜の涼をとっていた。 読者は、何が落ちついているのか? 誰の声なのか? この乞食はどこの誰で、なぜ御所にいるのか? と読み進めていくうち、のちに油売りから戦国大名に成り上がる男の物語に引き込まれていくのだと説明されます。 文章論といえば、比喩などのレトリック、文章構造(AとBの対比)、接続詞の使い方とかが中心だと思いますが、 「予測」を手掛かりに、文章をとらえるという指摘は新鮮です。 底流には、筆者独自の考え方があって、次の個所に典型的に表れています。 ▼ 文章理解は文章を媒介にした読み手と書き手の疑似対話だと考えています。   その対話は問いと答えによってすすめられます。問いを発するのは読み手です。   答えを出すのも読み手ですが、問いの手がかりや答えのヒントは、書き手によって文章のなかに埋め込まれており、それにもとづいて対話が起こります。   認知心理学で文章理解を問題解決過程ととらえる見方がありますが、私の考えもそれに近いものです。          逆にいうと、書き手には、読み進むためのエンジンを埋め込む作業が求められていて、本作でも、漱石から三島由紀夫、村上春樹まで、達人たちの実作をもとに、その工夫を解説してくれます。 残念ながら今は絶版になってしまっているようですが、文章に対する新しい見方を与えてくれる一冊だと思います。

Posted by ブクログ