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冬のライオン ナショナルジオグラフィックノンフィクション傑作選
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 日経ナショナルジオグラフィック社/日経BPマーケティング |
| 発売年月日 | 2010/07/05 |
| JAN | 9784863131118 |
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冬のライオン
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冬のライオン
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商品レビュー
3.9
7件のお客様レビュー
本書は、米ナショナルジオグラフィック協会発行のアドベンチャーマガジン誌に掲載された作品から、ベスト・ストーリーを精選したノンフィクション選集『The New Age of Adventure』(2009年)の中から、約半分の10編を選び訳出したもので、2010年に出版された。 私...
本書は、米ナショナルジオグラフィック協会発行のアドベンチャーマガジン誌に掲載された作品から、ベスト・ストーリーを精選したノンフィクション選集『The New Age of Adventure』(2009年)の中から、約半分の10編を選び訳出したもので、2010年に出版された。 私はノンフィクション作品が好きで、特に世界に生きる人々に焦点を当てたものをよく読むが、本書は、新古書店で表紙のマスードの写真に目が留まり、入手した。 第1部の5編は、極限の地で生きる人間がテーマになっており、その内容は以下である。 ◆「冬のライオン」・・・アフガニスタンで、旧ソ連やタリバンと戦い続けた英雄アフマド・シャー・マスードは、アメリカ同時多発テロの2日前に、タリバン派の自爆テロで暗殺されたが、本編では、暗殺の数ヶ月前に戦場でのマスードに密着した取材をもとに、その戦略的思考と人間的魅力が描かれている。私は、1983年に100日間に亘りマスードと寝食を共にした写真家・長倉広海氏が書いた『マスードの戦い』を読んでいるが、そちらを読むと、マスードの人柄・魅力がなお一層よくわかる。 ◆「軍閥のボスとグリーンベレー」・・・アフガニスタンの軍閥のボスであるドスタムは、マスードと同じく、反タリバンの指導者。そのドスタムのもとに、反タリバンの思惑で一致した米国から特殊部隊グリーンベレーが送り込まれ、文化や戦略の相違に戸惑いながらも、ともに戦い、最後には互いに友情を抱くに至る様が描かれている。 ◆「エボラ・ウイルスと闘う人びと」・・・ウガンダで再発生したエボラ出血熱に挑む医師団の姿が描かれる。何人もの仲間を失い、自らの感染の恐怖と医療の限界に直面しながらも、患者を助けるという使命感に支えられ、未知のウイルスと戦い続ける姿には頭が下がる。 ◆「死の迷路からの帰還」・・・数々の事例から、原生林で迷ったときに生き残るための条件を考察した一編。「”地図をたたむ“こと(実際に目にしている風景を受け入れるのではなく、自らの予測に現実を合わせようとすること)が迷路への入り口」、「「道に迷う」とは自分の居場所がわからなくなることではなく、心身に変調をきたすこと」等、心に留めておきたいアドバイスが多数ある。 ◆「地下洞窟に身を潜めた日々」・・・1942年に東欧に進行してきたドイツ軍から逃れ、ウクライナ西部に住むユダヤ人のスターマー一家が、1年以上に亘り地下洞窟で暮らし、ホロコーストを生き延びた様が描かれている。私はパレスチナ問題を世界の問題の縮図の一つと捉えており、その歴史の一つの側面であるホロコーストについても少なからぬ本を読んできたが、本編は衝撃だった。 第2部は、野生生物がテーマとなっており、以下の5編が収められている。 「人食いライオン追跡~伝説の人食いライオンが子孫を残していた」、「震える大地~野生ゾウの襲撃に苦悩する人びと」、「反捕鯨の戦いに命をかける海賊たち~荒れる南極海のクジラをめぐる攻防戦」、「受難のマウンテンゴリラと対面するまで~戦乱続くゴリラ保護区に潜入した女性ジャーナリスト」、「極寒の地の皇帝たち~二万つがいが群れるコウテイペンギン繁殖地を訪ねる」 私は、先日、ジャーナリスト・三浦英之氏の『沸騰大陸』というエッセイ集をたまたま読み、テーマや全体の作りとしては、本書と似た面が多かった(1編の長さなど、異なる部分ももちろんある)のだが、『沸騰大陸』の方が読みやすく、しっくりくる印象を持った。これは、翻訳ものを読むとしばしば感じることなのだが、おそらく、日本人と外国人(特に、本の原作者というと西洋人だろう)の、ものごとの感じ方や捉え方、そしてそれの文章への仕方に微妙に違いがあるせいなのだと思っている。(よって、同じようなテーマで、日本の作者によるものと翻訳ものがある場合は、私はたいてい前者を選ぶ) ナショナルジオグラフィックの傑作選ではあるが、好き嫌いの分かれやすい本かもしれない。 (2025年10月了)
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冒険物語と言えば、一昔前までは未開の地の開拓と動物との交流と相場が決まっていたものだが、本書を読んでまず感じたのは、時代は移り変わったということである。全10話のノンフィクションのうち、3篇は紛争の地で活動する人々の話である。また、5篇は動物を扱っているが、環境破壊から動物を守ろ...
冒険物語と言えば、一昔前までは未開の地の開拓と動物との交流と相場が決まっていたものだが、本書を読んでまず感じたのは、時代は移り変わったということである。全10話のノンフィクションのうち、3篇は紛争の地で活動する人々の話である。また、5篇は動物を扱っているが、環境破壊から動物を守ろうと闘う人々の話もある。 取材対象となる人物は人道的であるとは限らないため、感情移入しづらいこともある。正義の解釈は民族や立場によってこうも異なるものなのだろうか。また、著者によって文体もまちまちで、淡々と事実のみを記述するものもあり、気軽に冒険を楽しむという気にはなれないかもしれない。ドキュメンタリーとはそういうものだと自分に言い聞かせて読み進んだほどである。 寄せ集めの感は否めないが、いくつか印象に残る話もある。私は「死の迷路からの帰還 原生林で迷ったときに生き残るための条件」が面白かった。山岳などでの遭難のメカニズムを科学的に解明しようとしており、唯一、役立ちそうな内容となっている。一方、「反捕鯨の戦いに命をかける海賊たち」は、日本の調査捕鯨を目の敵にして身体を張って戦うのはどんな人々なのかが分かり、実に興味深い。 航空機の発達は世界を狭くしたと言われるが、なんのなんの、世界は十分広い。安全なテリトリーから足を踏み出せば、現代社会でもまだ命がけの冒険が待ち受けているのだ。そう認識を新たにすることができたのが、何よりの収穫であった。
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白状する。衝動買いをした作品である。あ、「ナショナルジオグラフィック」 は好きな雑誌だし、迫力あるビジュアルと綿密なレポートは毎号、楽しみ にしている。 その「ナショナルジオグラフィック」が厳選したノンフィクションというだけ で十分に魅力的ではある。だが、本書の購入動機は他にあ...
白状する。衝動買いをした作品である。あ、「ナショナルジオグラフィック」 は好きな雑誌だし、迫力あるビジュアルと綿密なレポートは毎号、楽しみ にしている。 その「ナショナルジオグラフィック」が厳選したノンフィクションというだけ で十分に魅力的ではある。だが、本書の購入動機は他にある。 表紙のカバー写真だ。アフマド・シャー・マスード。アフガニスタンの 伝説の司令官の横顔は、内容以前に私を惹きつけた。 だって、大好きなのだもの。マスードが。そして、購入してから秀逸な ノンフィクション短編集であることに気付いたうつけ者である。 さて、内容。「極限の地からの報告」「野生動物をめぐる冒険」の2部 構成になっており、それぞれに5編のノンフィクションが収録されて いる。 私の購入動機となったマスードを描いた「冬のライオン」が冒頭。 マスード亡き後の反タリバンの雄・ドムタス将軍とアメリカ軍特殊 部隊グリーンベレーの信頼関係。今もアフリカで猛威をふるって いるエボラ出血熱と対決する国際医師団。遭難のメカニズムと 人間の心理。ホロコーストから逃れウクライナの洞窟で約1年 間を生き延びたユダヤ人家族。 伝説の人食いライオンの子孫かもしれないライオンの追跡。インド・ アッサム州では森林を追われたゾウが人家を襲撃する。日本の 調査捕鯨船を追い回すシー・シェパードと行動を共にしたレポ。 内戦の続くウガンダとコンゴのマウンテンゴリラ保護区に潜入。 南極のコウテイペンギンの繁殖地への訪問。 マスード好きとしては冒頭の「冬のライオン」だけでも満足なのだ が、もっと知りたいと感じたのは洞窟でユダヤ人虐殺の嵐をやり 過ごしたユダヤ人家族の話だ。 当時、子供だった生き残りの家族を探し出し、洞窟に潜んだ頃の 話を聞くだけではない。「司祭の洞窟」と呼ばれ、現在もウクライナ に残る洞窟に実際に足を踏み入れている。 この辺りが「さすが、ナショジオ」と感じさせられる。だって、当時の 話が聞ければそれだけでも文章は書けるのだもの。それに加えて 一家が生活した痕跡の残る洞窟にまで出かけ、当時使用されて いたと思われる石臼などを発見している。 これ、当事者が洞窟での生活を綴った作品を出版しているよう なのだが、日本じゃ入手出来ないのかな。英訳の自費出版 だから無理か。 インド・アッサム州の、人家を襲撃するゾウと、密猟により個体数 の減少が心配されるマウンテンゴリラの話は人間と野生動物の 共存について考えさせれられた。 あぁ、私はイタリアへ行きたいと思っていた。だが、本書を読んで 行きたい場所が増えた。アフガニスタンでマスードのお墓参りを して、ウクライナに洞窟を見に行って、コンゴでマウンテンゴリラ に魅了されたいし、南極でコウテイペンギンの繁殖を観察したい。 宝くじで10億円くらい当たらないかなぁ。あ、そもそも宝くじを買って ないから当たるはずがないか。 それにしてもカバー写真のマスード。いい顔をしている。ソ連軍を 相手にゲリラ戦を戦い抜き、次にはタリバンを相手に戦った歴戦 のツワモノなのに、こんなに笑顔が優しい。それが、マスードに 惹きつけられる理由の一つかもしれない。 尚、私はシー・シェパードは「環境テロリスト」だと思っています。 それは本書を読んでも変わりませんでした。
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