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階段を駆け上がる 片岡義男短編小説集
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 左右社 |
| 発売年月日 | 2010/07/30 |
| JAN | 9784903500355 |
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階段を駆け上がる
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階段を駆け上がる
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商品レビュー
3.4
8件のお客様レビュー
1940年生まれ、片岡義男 著「階段を駆け上がる」、2010.7発行、独立短編7話が収録されています。30代の男性と20~30代の女性のおしゃれな物語です。まるで、わたせせいぞう(1945年生まれ)の絵を見てるようです(^-^)最初の3話、階段を駆け上がる、夏の終わりとハイボール...
1940年生まれ、片岡義男 著「階段を駆け上がる」、2010.7発行、独立短編7話が収録されています。30代の男性と20~30代の女性のおしゃれな物語です。まるで、わたせせいぞう(1945年生まれ)の絵を見てるようです(^-^)最初の3話、階段を駆け上がる、夏の終わりとハイボール、いまそこにいる彼女 が好きです。
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片岡義男 短編小説集 「階段を駆け上がる」 ■階段を駆け上がっていった 高村夏彦 ライカのストラップ 分厚い板張りの遊歩道 途中に踊り場をはさんで、その階段は上下ふたつに分かれていた。 その女性の姿が飛ぶように彼の後方へと移動した。 写真家として身につききった習性 踊り...
片岡義男 短編小説集 「階段を駆け上がる」 ■階段を駆け上がっていった 高村夏彦 ライカのストラップ 分厚い板張りの遊歩道 途中に踊り場をはさんで、その階段は上下ふたつに分かれていた。 その女性の姿が飛ぶように彼の後方へと移動した。 写真家として身につききった習性 踊り場に足をとめて振り向きながらライカを右手にとらえてフィルムを巻き上げ、ファインダーを右目へ持っていき、ファインダーと五十ミリ・レンズごしに、階段を駆け上がっていく彼女の姿をとらえたときにはすでに、ファインダーのなかの二重像は完璧に重なっていた。シャッター・ボタンを押し下げた瞬間に次ぐ一瞬のなかで、高村はふたたびフィルムを巻き上げてもう一度シャッターをきった。 素足にエスパドーリユ、そして淡いピンクのごく普通のスカートに、白い半袖のシャツ。 妻の百合子 なにか大事なことを忘れているような、気づくべきことに気づいていないような、妙な不安感に似た心理状態 カラー・リヴァーサルのワン・フレームのなかに二次元で精密に縮小されたこの女性の、どことは言いがたくぜんたいが、百合子にごく近い可能性 階段を上がっていく百合子のうしろ姿を、どんぴしゃりのタイミングで、完璧なポーズで、そのワン・フレームだけ、運転席の窓から彼は撮影した。ライカのシャッター音は小さく静かだ。撮られたことに百合子は気づかなかった。 三年前のこのワン・ショット 白地に様々な大きさの、黄色い水玉の模様 見つけるべきものを自分は見つけた。つながるべきものがすべてつながった。 「やはりきみだったか」 「階段を駆け上がっていく北野百合子」 「いま作ってる短編集の、著者近影にこれを使おうかしら」 「これも私の脚がいい位置にあるのね。これ以外ではあり得ないほどに」 黄色地に白い水玉模様の水着 「確信があるかい」 「ありますよ。この水着には身に覚えがあるから」 「僕たちはまだ知り合ってもいなかった」 「私たちが結婚したのは三十二歳のときよ。二十五歳はそこから七年前よ。おたがいにその存在などまったく知らなかった頃、真夏のこの海岸のこの場所で、偶然にも私たちはすれ違ってたのね」 「あのライカがそこに介在した。五十ミリのレンズ。そしてカラー・リヴァーサルのフィルム」 「素晴らしい偶然だわ」 「良き被写体はレンズを美しくかいくぐり、フィルムの乳剤膜において勝利を収めた」 ■夏の終わりとハイボール 風には港の海の匂いが濃厚にあった。 運河 港湾地帯 いつもの店でハイボールを三杯 「夜になると港の匂いを感じるわ」 「田島裕二、三十七歳、独身で夏の終わり」 「三枝直子、独身、二十七歳。ナオコは直線の直」 「夏の終わりに俺と温泉をめぐってみないか」 「私は体を提供するの?」 「そうなはならなくてもいい」 「だったら、基本的にはOKよ」 「さしより、ハイボールば」 「それ、そのひと言」 「すべてのことをさしおいて、まずとにかくハイボールをくれ、という意味だ」 「どこの言葉?」 「熊本」 宝くじ売り場 「もらったその足で俺はここへ来て、おばさんに一万円あげた。百万円当たって一万円は少ないかと訊いたら、この世はすべて気持ちのものよ、とおばさんは言った」 「基本的にはOKよ」 「全面的には?」 「ハイボールのグラスのなかで氷の動く音が好きよ」 「あの店の氷は、なかなか溶けない」 「私のように?」 「すっ裸でこんな話というのも、妙なものだ。箱根の次は、すぐ近くだけど、湯河原へ行ってみることにしよう」 男の身の上話 女の輪をかけて様々な身の上話 ブルー・トレインで熊本へ 基本的には母親がひとりで切り盛りする食堂があった。 「私は、しばらくここにいたい」 「ハイボールとは、グラスのなかの氷の音だよ」 ■いまそこにいる彼女 ■美少女のそれから ■雨降りのミロンガ ■積乱雲の直径 ■割れて砕けて裂けて散る だめだ、やっぱり買おう。 -----
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どの話も、小綺麗だけど似たような男性と似たような女性がこじゃれた会話をしている、という印象。 出てくる女性が皆、判で押したような美人で何故か主人公の男性に好意を抱いているという嘘っぽいシチュエーションにも馴染めなかった。 文体も含め、これを書いている作者の悦に入っている姿が浮かぶ...
どの話も、小綺麗だけど似たような男性と似たような女性がこじゃれた会話をしている、という印象。 出てくる女性が皆、判で押したような美人で何故か主人公の男性に好意を抱いているという嘘っぽいシチュエーションにも馴染めなかった。 文体も含め、これを書いている作者の悦に入っている姿が浮かぶよう。 鯛焼きとコーヒーはとても美味しそうだった。
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