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ワンス・ウォリアーズ 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1995/08/05 |
JAN | 9784167309541 |
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ワンス・ウォリアーズ
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ワンス・ウォリアーズ
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
現代に生きるニュージーランドの先住民マオリ族の生きる苦しみを描いた物語。 数少ないニュージーランド文学の中でも傑作のひとつと言われてるので読了。おもしろくはない。けど、読んでいてちょっとドキドキした。 喧嘩しか能のないジェイクは失業手当をあてにして家族7人で生きていた。しかし、彼は毎日のようにパブに入り浸り、職探しもせずに酒と暴力に明け暮れている。 そんな退廃した生活を送っているのは彼らだけではなく、その周りのマオリの人々も同じようなものである。 アメリカの黒人と同じでやはり人種的マイノリティができてしまうんだな。 それに、失業手当が出るのに働くバカがいるもんかっていうことをジェイクが言っていたけど、それって案外普通なのかもしれない。 日本人がまじめ過ぎるのかも。 いま、海外ボランティアで難民に食料を与えているところもあるけれど、それでは決して解決にならないということをNPOの人達が言っていたの思い出した。 施しを受ける人も、それに慣れてしまうとそれに頼って生きることが常態化してしまい、そこから抜け出せなくなってしまうらしい。 「働いたら負け!」の精神がこびりついてしまうらしい。 だから、今は海外ボランティアも開発援助が普通になっているんだと。 今の日本も仕事が減ってきている。それは科学技術の発達や社会のしくみが効率的になってきている証拠だから悪いことではない。 けれど、生活保護で生きる人間が増えてきている問題がある。 ゴクリッ。 日本人でジェイクみたいに腕っ節が強いやつは…現代のもやしっこじゃあ無理か!なら安心。 けど、生活保護がヤクザも財源になっているという問題があるから先進国日本もこの物語をバカにできない。 ___ 原題はOnce we were warriors (かつて我らは戦士だった)というのはクールだ。マオリの戦士もその戦いの場を奪われてフラストレーションがたまっているというのがストレートに伝わる。 ニュージーランドのラグビー代表「オール・ブラックス」が試合前に行うハカ。マオリの戦士の踊りなんだが、あんな血の気の多いやつらから暴れる機会を取り上げたら、そりゃあヤバいことするよなと思う。 Youtubeとかで検索すればすぐに出るのでぜひ「ハカ」を見てほしい。
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ニュージーランドの先住民・マオリの現代社会での悲惨な生活を、直接会話体を排したヒューバート・セルビーJRの「テープレコーダー・リアリズム」を思わせる特異な文体で綴る。 邦題は映画に合わせたもので原題はOnce we were warriors(かつて我々は戦士だった)。かつて、と...
ニュージーランドの先住民・マオリの現代社会での悲惨な生活を、直接会話体を排したヒューバート・セルビーJRの「テープレコーダー・リアリズム」を思わせる特異な文体で綴る。 邦題は映画に合わせたもので原題はOnce we were warriors(かつて我々は戦士だった)。かつて、ということは今は戦士ではないわけで、ビールをがぶ飲みしては女房を殴るばかり。ラグビーで踊られるので有名なハカ(マオリの戦いの踊り)を酔っ払いがその時だけ見事に踊るシーンなど、異様な感銘を受ける。 それにしても、ビールで意識がとぶなんて、あまり酒が強くないらしい。インディアンやエスキモーと一緒。
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