バートン版 千夜一夜物語(全11巻セット) ちくま文庫

リチャード・F.バートン(著者), 大場正史(訳者)

• 販売会社／発売会社: 筑摩書房
• 発売年月日: 2004/08/01
• JAN: 9784480038401

商品レビュー

2024/11/16

私が読んだのは、マルドリュス版全10巻（ちくま文庫・佐藤正彰訳）

妻に不貞されて心狂わせたシャハリヤール王に、シャハラザードが千夜を超えて物語りを語る。

アリババやアラジン、シンドバードの物語など、現代日本人にも馴染みの物語が入っている。

私の気になった点・心に残った点を箇条書きにまとめておく。

・恋愛物語が一番多い。冒険を始める理由もこれ。
・心が綺麗な人は見た目も麗しいというのが通底している。「ブサイクは罪だくらい」の勢い。
・酒をよく飲んでいる。
・ユダヤ人が、ベニスの商人のような悪役にされることが多い。
・マグリブは西という意味で、マグリブ地方には魔法使いが住んでいると言われる。
・ジンなど、妖精が出てくる不思議な物語も多々ある。
・百合の話しもある。
・千夜のうちにシャハラザードが子供を3人も産んでいた。
・最初は一夜が長かったが、途中から短くなった。
・アッラーヘの讃歌で終わる。

2024/02/10

まんがで読破　千夜一夜物語が無かったので、こちらに書かせてもらいます。
非常に楽しい文学でした。
これらはすごく研究しがいのある物語ですね。

2019/08/22

実際に購入したのは１９６７年に河出書房から発売された初版限定で２８０円のものを全１０巻セットで。古沢岩美の挿絵が非常に素晴らしいです。単行本サイズながら、フォントサイズが小さく、１ページがみっしりしており、注釈も使いやすく読みやすい。少し前に森見登美彦の『熱帯』を読んだ時に、千夜一夜物語のバートン版は抜粋でしか読んだことないかと思い至り、気になってたんでとても良いタイミングだった。