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名も知らぬ遠き島より
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2010/06/14 |
| JAN | 9784480816689 |
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名も知らぬ遠き島より
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
『なるほど。どこがどう似ているというわけではないけれど、この胸のさわぎは何だろう。魂の奥底に閉じ込められていた何かが、じんわりと命の脈を打ち、解凍されて蘇ってゆくようだ』-『メンデルスゾーンと赤とんぼ』 体言止めされた文章。末尾の言葉が、ぱんっと何かを打ち、その音の余韻が元の音...
『なるほど。どこがどう似ているというわけではないけれど、この胸のさわぎは何だろう。魂の奥底に閉じ込められていた何かが、じんわりと命の脈を打ち、解凍されて蘇ってゆくようだ』-『メンデルスゾーンと赤とんぼ』 体言止めされた文章。末尾の言葉が、ぱんっと何かを打ち、その音の余韻が元の音とは異なる響きの波となることで、文脈が何倍にも何十倍にも広がってゆく、そんな印象を残す文章たち。その全ての言葉に、山口智子の声を聞いてしまう。 ともするとそれは、用意された科白の語りのように聞き入ってしまいそうにもなる。けれども、それらは間違いなく山口智子の言葉なのだと気付く。言葉を発することに対する彼女の高い身体能力によって文章が支えられているので、聞き流すと形式に耳が引き寄せられがちだけれども、その言葉が意味するものは、比較的初心な感情の表現であることが、容易に理解される。そしてその「伝えたい」という気持ちの大きさが、充分過ぎるほどに読む者に迫ってくる。 思えば、全てのことはこの感覚から始まるはずなのだ。けれども現代は全てのコトに理由を見出したがる。そしてそれらを「定義された言葉」によってピン止めしてゆこうとする。しかしそこには最初に心を動かしたはずの「美」や「善」や、まして「真」は留めることは叶わない。そのことを「儚い」と諦めてしまえば、自分の心の動きも止まりがちとなってしまうだろう。 だから山口智子はピン止めない。ピン止めが、一方から他方への単純化された一直線のベクトルに過ぎないことに気づいている。その代わりに、あれとこれとが似ている、というあやふやな繋がりを、臆せずに、どんどん、あちらとこちらの間に掛けて喜ぶ。それが、どちらからとちらへでも構わないことを知っている。原因は結果となり、結果は再び原因となる。それは些細なことだと言い切る。 しかし山口智子はそこで止まる訳ではない。そこでは終わらない。自分が似ていると感じた原因を調べる、調べる。繰り返し、見る。答えが100%でなくても気にしない。自分が、ああ、と思った理由と思しきものを見出しては、喜び勇んで人に伝えようとする。迷いが、ない。 山口智子は、ひょっとして、白洲正子や辰巳芳子のような人に極まってゆくのじゃないか、そんな予感がする。 『文様から始まる古代への旅。学術的見地など放り投げて、生まれたての気分で感じる旅があってもいい。世界が文様で一気に繋がりだす快感は楽しくたまらない』-『迷宮に入る』
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異国に流れ着く椰子の実のように、ある島を旅立った文化は、出会った土地で新たな花を咲かせる。山口智子は、日本と世界を結ぶ旅の軌跡を発見し、その感動を書き綴る。
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