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猫は知っていた 講談社文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1986/04/01 |
JAN | 9784061360150 |
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猫は知っていた
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商品レビュー
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秘密の抜穴と謎の電話、そして暗闇に突き出た毒塗りナイフと一匹のネコ……。引越し早々に起きた連続殺人事件に、推理小説ファンの兄と私は積極的に巻き込まれた――素人探偵兄妹の鮮やかな推理をリズミカルな筆致でさらりと描き、日本のクリスティと称されてデビューした著者による、今日の推理小説ブ...
秘密の抜穴と謎の電話、そして暗闇に突き出た毒塗りナイフと一匹のネコ……。引越し早々に起きた連続殺人事件に、推理小説ファンの兄と私は積極的に巻き込まれた――素人探偵兄妹の鮮やかな推理をリズミカルな筆致でさらりと描き、日本のクリスティと称されてデビューした著者による、今日の推理小説ブームの端緒となった江戸川乱歩賞受賞作。 仁木兄妹の探偵物語好き〜ワトソン役の悦子ちゃんは、音大に行ってるみたいで、今回の下宿先にいる幼稚園児にピアノを教えることで少しお家賃を安くしてもえるってことで、兄妹がとある個人病院に下宿するけど、悦子ちゃん、作中で全然ピアノ教えてなかったの本当にウケる。まぁ、それどころじゃないってかんじだったけど、最初にピアノの本を買ってきたけど、それだけだったな。そんな悦子ちゃんが好きだからいいんだけど。 時代がかなり古くて、戦後いくばか経ったあたりの話。防空壕で死んでいた老女。失踪した患者、そして次に殺される看護師。いやぁ、謎だらけだった。マジで誰が殺したのか分からなかったし、疑問なことが多かった。だけど、雄太郎くんは少しずつ推理を進めていって、犯人を追い詰めた。犯人にどうするか委ねたってかんじだったけど、これであの家族が後ろ指を刺されずに生きていけるのかなって思ったり。 仁木兄妹の話は、また別の話も読んでみたいなぁ。主婦になった悦子ちゃんの話も好きなんだよ。あと、仁木悦子さんの作品は、なんとなく人情があるっていうか、あたたかいっていうか語彙力なくて言葉見つからないけど、なんか好きなんだよなぁ。 2024.8.4 読了
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☆3.8 戦後まもなくの頃、住処を追い出された仁木雄太郎・悦子兄妹は友人の紹介で、ある個人経営の外科病院の一室に間借りさせてもらうことに。 引っ越し後早々に、敷地内にある防空壕の抜穴で一家の老夫人が殺され、同時に入院患者が一名行方不明になった。 行方不明になった患者は一体どこへ...
☆3.8 戦後まもなくの頃、住処を追い出された仁木雄太郎・悦子兄妹は友人の紹介で、ある個人経営の外科病院の一室に間借りさせてもらうことに。 引っ越し後早々に、敷地内にある防空壕の抜穴で一家の老夫人が殺され、同時に入院患者が一名行方不明になった。 行方不明になった患者は一体どこへ行ってしまったのか。 その彼は犯人だから逃げ出したのだろうか。 老夫人が殺された動機は何なのだろうか。 推理小説が好きな兄妹は、この事件を解決しようと謎に取り組み始める。 妹の悦子を語り手に、事件の関係者に話を聞いたり現場で手がかりを探したりと、結構きっちり地道な探偵仕事をしている。 なかなかにみなさん隠し事の多いこと。 出てくるアイテムやトリックなどは時代性感じる部分はあるけれど、物語や文章自体は平易でありながら今も変わらぬ普遍さで語ってくれる。 これ、ユーモアセンスが素晴らしすぎて軽く流しそうになったけど、全体的に結構なえぐみを内包している。 兄妹の仲の良さとか爽やかさがあまりに鮮やかでそっちに強く印象が残るのかな。 悦子の観察眼が鋭くて実は毒をも含むシニカルさなのも良かった。
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現場の間取り図がしっかり挿入されているのが、本格推理小説らしくって楽しいです。陰惨な事件が起こっているのだけれど、人の心の闇を過剰に描かずさらっと叙述するところに、作者のこだわりを感じます。
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