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リーンの翼(2) バイストン・ウェル物語より カドカワノベルズ
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リーンの翼(2) バイストン・ウェル物語より カドカワノベルズ

富野由悠季(著者)

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リーンの翼(2) バイストン・ウェル物語より カドカワノベルズ

定価 ¥748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店
発売年月日 1984/04/01
JAN 9784047762022

リーンの翼(2)

¥715

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2025/09/02

新旧版を比較対読中。完全版によるリライトでは、旧版の一部をつづめた分、べつのエピソードが大幅加筆もされ必ずしも「縮約」ばかりともいえない。文章の前後順のダイナミックな入れ替えもあり、全体としては別物とも思える。 あらためて旧版を読むにあたってきづく新旧異同のひとつは、作中、迫水...

新旧版を比較対読中。完全版によるリライトでは、旧版の一部をつづめた分、べつのエピソードが大幅加筆もされ必ずしも「縮約」ばかりともいえない。文章の前後順のダイナミックな入れ替えもあり、全体としては別物とも思える。 あらためて旧版を読むにあたってきづく新旧異同のひとつは、作中、迫水の回顧を介して太平洋戦争時の時代認識について、旧軍上層部(インテリ)への非難・糾弾は旧版の方がかなり強い調子。一方で、その歴史観の中に「ガロウ・ラン」の介入を記していくような筋書きは後の完全版に書き込まれ、そうなるとたんなる小説中での歴史理解の試みを超える。この後、後編を含めての構成の内に、地上の歴史も取り込んでバイストン・ウェル世界を押し広げる変化になっています。 バイストン・ウェルに来てから迫水の会話は意識によるテレパシーでしており、旧版ではそのことが早めに忘れ去られるのを完全版ではあらためて補強してある。その違いで重要シーンの印象が大きく異なることもあります。アマルガンは迫水への理解ある人物ですが、完全版のアマルガンはさらに、些細だが大事なところで迫水の気持ちを細かにテレパシーで汲み取ってくれる。旧版のほうが字数が多いぶん文章に読むところが多いが、そうした端々は「荒削り」でもあり、どちらも良さで較べ読みができる。 旧版2巻範囲の要点のひとつはガダバの総帥ゴゾ・ドウ登場。ガダバ文化圏ともいうべき世界を企てる一方の英雄思想は、対すべき迫水にとってどんな敵になっていくのか。3巻に続けて読みます。

Posted by ブクログ

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