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実朝の首 角川文庫16278
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2010/05/24 |
| JAN | 9784043930029 |
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実朝の首
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商品レビュー
3.6
39件のお客様レビュー
私には難易度が高い作品 鎌倉時代の人の名前、派閥、皇族等複雑に入り組んで理解できないまま読み進めた箇所が相当あったと思う 作者の知識、調査力はこの作品でも感銘した
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実朝×葉室麟の小説があることをfukuさんの本棚で知り、激アツなので図書館で即予約。 実朝は序盤から首なのだけど、死して存在感が強まり鎌倉や朝廷を翻弄しているのがおもしろいです。 和歌を愛す人間味のある実朝を描く佐藤雫さんの『言の葉は、残りて』が大好きで、そちらは実朝が亡くなるま...
実朝×葉室麟の小説があることをfukuさんの本棚で知り、激アツなので図書館で即予約。 実朝は序盤から首なのだけど、死して存在感が強まり鎌倉や朝廷を翻弄しているのがおもしろいです。 和歌を愛す人間味のある実朝を描く佐藤雫さんの『言の葉は、残りて』が大好きで、そちらは実朝が亡くなるまでのお話なので、その後の展開を読めるかと楽しみにしていましたが、作者の創作部分に結構違いがあったので印象も全く異なりました。 例えば『言の葉は、残りて』は展開がドラマティックで、後鳥羽上皇が同士のように描かれていたり、実朝が正室の坊門姫と和歌で絆を深めています。 それが『実朝の首』では真逆で若干悲しかったですが、正直こちらの方が現実的かもしれません。 文章はやや硬めで、史実や小話がちょこちょこ挟まり全部理解するのは困難でしたが、大筋は追えるのでメモを取りながらなんとか読めました。 鎌倉・朝廷・地方武士(波多野)の三つ巴が読みどころで、二つの大きな権力の中で地方武士の各々が自身の信念に従って生きる姿か描かれているのがよかったです。
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『金槐和歌集』のネーミングってそういう由来だったのか……。高校の頃、日本史で妙に印象に残って名前だけずっと覚えてたけど、今更知る事もけっこうある。 鎌倉幕府三代将軍源実朝の暗殺から物語は幕を開ける。実行犯である公暁は討たれるが、実朝の首の行方が分からなくなってしまう。...
『金槐和歌集』のネーミングってそういう由来だったのか……。高校の頃、日本史で妙に印象に残って名前だけずっと覚えてたけど、今更知る事もけっこうある。 鎌倉幕府三代将軍源実朝の暗殺から物語は幕を開ける。実行犯である公暁は討たれるが、実朝の首の行方が分からなくなってしまう。 軈て実朝の首を巡って北条、三浦、源氏、和田の残党、果ては京の後鳥羽上皇らの利害が複雑に絡み合い、鎌倉は血で血を洗う陰謀の府と化す。 自分が気に入っているのは、実朝のキャラクター像である。開幕早々に死亡する実朝だが、読み進めるにつれ理世撫民を旨とした優しき将軍の姿が鮮明になっていく。単なる舞台装置ではなく、死してなお物語の中心にあり続ける実朝は本作の影の主人公とは言えないだろうか。
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