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実朝の首 の商品レビュー

3.6

35件のお客様レビュー

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2024/11/03

余りこの時代の事を知らなかったので興味深かったです。陰謀が渦巻く時代に忠義や人との繋がりを大事にする人達に感動しました。

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2024/09/02

鎌倉方と朝廷の権力争いに伴う陰謀の数々。 静謐な武士道が魅力の葉室作品の中では異質ともいえる本書は、名前な似ているので誰が誰だか混乱するし、陰謀と裏切りの応酬は自分の好みではなかった。

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2023/11/11

実朝の首(葉室麟/角川文庫) 鶴岡八幡宮で公暁に暗殺された源実朝。 「吾妻鏡」には、実朝の首が見つかったという記述はなく、棺の中に入れられたのは髪だったということが記されています。本書は「蜩の記」で直木賞を受賞した葉室麟さんが、実朝の首を巡って朝廷、鎌倉幕府、武士たちの闘いを描く...

実朝の首(葉室麟/角川文庫) 鶴岡八幡宮で公暁に暗殺された源実朝。 「吾妻鏡」には、実朝の首が見つかったという記述はなく、棺の中に入れられたのは髪だったということが記されています。本書は「蜩の記」で直木賞を受賞した葉室麟さんが、実朝の首を巡って朝廷、鎌倉幕府、武士たちの闘いを描く娯楽時代伝奇小説の傑作です。面白く一気読みしました。 人物描写が秀逸。特に「鎌倉殿の13人」が好きな方は必読と思います。

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2022/12/22

建保七年(1219年)正月二十七日 源実朝の右大臣拝賀の儀 雪の降り積もる鶴岡八幡宮の石段と傍らの大銀杏 実朝暗殺の場面から物語は始まる 甥の公暁によって殺された実朝の首を巡る騒動 公暁から首を預かった弥源太。 (弥源太は公暁の乳母子で美少年♪) 弥源太は三浦館へ向かうはず...

建保七年(1219年)正月二十七日 源実朝の右大臣拝賀の儀 雪の降り積もる鶴岡八幡宮の石段と傍らの大銀杏 実朝暗殺の場面から物語は始まる 甥の公暁によって殺された実朝の首を巡る騒動 公暁から首を預かった弥源太。 (弥源太は公暁の乳母子で美少年♪) 弥源太は三浦館へ向かうはずだったが、そのまま持ち逃げする。 そこから三浦義村の家臣、武常晴と出会い、連れて行かれた先には和田合戦の生き残りたち和田党がいた。 この作品、成り行きで和田党の一員となった弥源太の成長物語… という側面もあるのかな。 もちろん見どころは朝廷と鎌倉幕府、そして和田党の腹の探り合いですが。 自分的に面白くて印象的なのは、北条義時と三浦義村の小物っぷりです。 政子にバカにされ、底が浅いと思われ、臆病で。 そういう描写が出てくる度に、思わずクスッと笑ってしまう。 先日最終回を迎えた「13人の鎌倉殿」を毎週楽しみにしている中、 くるたんさん、TOMさんのレビューで本書を知り、読みたい!と思っていました。 実朝暗殺もう一つのストーリーとして空想が広がり、とても楽しい読書時間でした。

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2022/11/16

「鎌倉殿の13人」も佳境に入り、悲劇の三代将軍源実朝暗殺をテーマにした本をAmazonで探して購入。 実朝暗殺を企てたのは誰か、北条と三浦、鎌倉幕府と朝廷後、反北条・反三浦の御家人たち、後鳥羽上皇の思惑、北条義時の思惑、三浦義村の思惑、和田党の思惑、摂津源氏と河内源氏の確執、そし...

「鎌倉殿の13人」も佳境に入り、悲劇の三代将軍源実朝暗殺をテーマにした本をAmazonで探して購入。 実朝暗殺を企てたのは誰か、北条と三浦、鎌倉幕府と朝廷後、反北条・反三浦の御家人たち、後鳥羽上皇の思惑、北条義時の思惑、三浦義村の思惑、和田党の思惑、摂津源氏と河内源氏の確執、そして尼御台北条政子の思惑。 次の将軍を巡る様々な思惑が渦巻く中、実朝が暗殺され首が持ち去られる。 面白かったが、なぜ首に固執するのかその必然性がよくわからず消化不足は否めない。

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2022/11/14

源実朝暗殺後に実朝の首が持ち去られた。実朝の首の行方をめぐる物語である。実朝の首は何故か義村と対立していた相模国西部の波多野氏の所領で埋葬されたとの伝承がある。その伝承に沿った物語である。 泉親衡の乱や和田合戦で北条氏から謀反人とされ、歴史から消された人々が活躍する。これは清々...

源実朝暗殺後に実朝の首が持ち去られた。実朝の首の行方をめぐる物語である。実朝の首は何故か義村と対立していた相模国西部の波多野氏の所領で埋葬されたとの伝承がある。その伝承に沿った物語である。 泉親衡の乱や和田合戦で北条氏から謀反人とされ、歴史から消された人々が活躍する。これは清々しい。『実朝の首』では北条政子に比べると北条義時は底が浅い。義時や三浦義村は陰謀家としても二流である。鎌倉幕府は尼将軍政子でもっていた。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では源実朝のBL展開が話題になった。北条泰時を相手とすることは主人公側の補正要素が強くなるが、和田朝盛とすることは成程と感じる。

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2022/11/15

いきなり雪の鶴岡八幡宮のシーンから始まる歴史ミステリー。前半は実朝の首、後半は三寅をめぐる三つ巴の“争奪戦”がスリリング。特に三浦氏の郎党・武常晴ら“七人の侍”の活躍が痛快。暗殺の真相についても一捻りあって面白かった。ちょっと説明的に過ぎるところがあるけれど、考証のしっかりした内...

いきなり雪の鶴岡八幡宮のシーンから始まる歴史ミステリー。前半は実朝の首、後半は三寅をめぐる三つ巴の“争奪戦”がスリリング。特に三浦氏の郎党・武常晴ら“七人の侍”の活躍が痛快。暗殺の真相についても一捻りあって面白かった。ちょっと説明的に過ぎるところがあるけれど、考証のしっかりした内容で読み応えはあった。

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2022/11/02

実朝暗殺から承久の乱までのわずか2年間を 鎌倉幕府と朝廷、さらに和田合戦での生き残り達との三つ巴を見事に描き切った作品です。 こういった清らかでありながら何処か冷酷さも感じられるような読後感が葉室麟作品ならではの楽しみ方なのかもしれません。 大河ドラマでどう描かれるのか楽しみ...

実朝暗殺から承久の乱までのわずか2年間を 鎌倉幕府と朝廷、さらに和田合戦での生き残り達との三つ巴を見事に描き切った作品です。 こういった清らかでありながら何処か冷酷さも感じられるような読後感が葉室麟作品ならではの楽しみ方なのかもしれません。 大河ドラマでどう描かれるのか楽しみになりました。

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2022/09/18

文庫が出た時あたりに読んでみたが、人物関係がよくわからず、途中で断念。 大河ドラマで大体分かったところで読んでみたら、全員とはいえないが大体わかった。 今の時代も女性が政治をした方が戦争は起こらないんじゃないかと思う。

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2022/04/28

朝廷と幕府の駆け引きとか、北条と三浦のせめぎ合いとか、摂津源氏と河内源氏の確執とか、大概カオスなこの時代、尼将軍が孫娘に後世を託したくなるのも尤もだ。 生前より死んでからのほうが世への影響力が大きかった源実朝。斬首された首がどれだけ引き摺り回されるんだかハラハラしたが、まあ和田...

朝廷と幕府の駆け引きとか、北条と三浦のせめぎ合いとか、摂津源氏と河内源氏の確執とか、大概カオスなこの時代、尼将軍が孫娘に後世を託したくなるのも尤もだ。 生前より死んでからのほうが世への影響力が大きかった源実朝。斬首された首がどれだけ引き摺り回されるんだかハラハラしたが、まあ和田朝盛らに慰められる格好になって良かったです。 個人的には、少々、チーム和田の活劇調が冗長に感じられた。そこじゃなくて、朝廷方の後鳥羽や卿局あたりの深謀遠慮さを書き込んでほしかったな。

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