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中井英夫全集(3) とらんぷ譚 創元ライブラリ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1996/05/25 |
JAN | 9784488070038 |
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中井英夫全集(3)
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中井英夫全集(3)
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商品レビュー
4.1
14件のお客様レビュー
アンソロジーにも多く採用されている作品もあり、佳作揃いの『幻想博物館』。妖しい母娘に魅入られた人びとが時間のなかを彷徨う『悪夢の骨牌』。〈人外〉を名乗る語り手が渉猟した物語たち『人外境通信』。老いを感じつつある三姉妹が予言に導かれて新たな恋に出会う『真珠母の匣』。連作短篇シリーズ...
アンソロジーにも多く採用されている作品もあり、佳作揃いの『幻想博物館』。妖しい母娘に魅入られた人びとが時間のなかを彷徨う『悪夢の骨牌』。〈人外〉を名乗る語り手が渉猟した物語たち『人外境通信』。老いを感じつつある三姉妹が予言に導かれて新たな恋に出会う『真珠母の匣』。連作短篇シリーズをトランプの4つのマークになぞらえ、ジョーカーとして「影の狩人/幻戯」を加えて、カードと同じ54の物語で構築された絢爛たる世界。 再読のはずなんだけど、『悪夢の骨牌』の内容を『人外境通信』だと思い込んでたり、『真珠母の匣』を読んだ記憶が一切なかったりした。読んだはずなんだけど……。 一話ずつの完成度が高いのは『幻想』。どの話にもオチがついていて、それが軽くヒョイと捻っただけ、という風情がカッコいいのだ。文章もこの頃が一番美文調とエンタメ性の調和がとれているのではないかと思う。 でも『悪夢』の「大星蝕の夜」「ヨカナーンの夜」辺りも倉橋由美子じみてて好きだし、『人外境』の「鏡に棲む男」「扉の彼方には」はミヒャエル・エンデの『鏡の中の鏡』収録作みたいだし、〈戦後〉というこの作家のオブセッションが作品とよく溶け合っているのは『真珠母』だと思う。『真珠母』は女性観が三島に近く、心地よいノスタルジアを感じた。 一番好きなのはジョーカーとして収録されている吸血鬼譚「影の狩人」。綺羅綺羅しいペダントリーを散りばめて、誘惑する者とされる者の迂遠な合言葉が明かされるまでの待ちぼうけの時間をこんなに甘美に書ける人はやっぱりいない。
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中井英夫氏の短篇集4作品を合本にした最高傑作。「虚無への供物」と並ぶ二大奇峰。単行本と文庫全集の形でしか完全合本になっていないので文庫全集は貴重。
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『 虚無への供物』も難解であったが、『とらんぷ譚』も勝る劣らず難解である。レビューを拝見するとスラスラとコメントをしている方々は著者のコアなフアンなのだろうか。わたしはフアンにはなれない。改めてそうおもう。
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