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ミステリ原稿 ハヤカワ・ミステリ
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ミステリ原稿 ハヤカワ・ミステリ

オースティン・ライト(著者), 吉野美恵子(著者)

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ミステリ原稿 ハヤカワ・ミステリ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1997/04/14
JAN 9784150016470

ミステリ原稿

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2017/05/15

主人公スーザンの元に元夫エドワードから送られてきた、小説「夜の獣たち」。その内容は読み進めていくうちに、現代のデジタル、資本主義社会とは無縁の暴力をはらんでゆく。 「ミステリ原稿」の内容、それを読み進めるスーザンの心情、2つが一気に頭の中に吸収されてゆくことで、とても重苦しく、...

主人公スーザンの元に元夫エドワードから送られてきた、小説「夜の獣たち」。その内容は読み進めていくうちに、現代のデジタル、資本主義社会とは無縁の暴力をはらんでゆく。 「ミステリ原稿」の内容、それを読み進めるスーザンの心情、2つが一気に頭の中に吸収されてゆくことで、とても重苦しく、辛い。でもその一方で、次を読み進めたいという思いに駆られてしまうのはどうしてなのか。 読み進むうち、スーザンと同じように、小説の中の主人公トニー・ヘイスティングの心情に寄り添ってします。 「夜の獣たち」はトニーの思考が文章として書き出される。「自分は大学で数学を教える教授なのだ」「誰がこんな悲劇を想像しただろうか」「なぜ私のような身分の者が、自分よりも下の者の手によって傷つけられることが許されるのだ」。 トニーは旅路の途中で、妻と娘を誘拐殺害される。 その事実に対し、文化的な生活を営んできたはずの、”この私が”なぜこんな目に、と自問自答を何度も繰り返す。 その度に答えは少しずつ変わってゆくのだか、自分が教養を持った人物である、というプライドや傲慢さが、犯人に対する怒りを抑え込んでしまう。 教授という職種に就く人は、そういう傲りが少なからずあるものなんだろうか、とちょっと心理を分かりかねる部分もあるが、そこがまた、自分とは違う人生を生きる人の話を読む楽しさだなと思った。 今年の秋にトム・フォード監督で公開する『ノクターナル・アニマルズ』の原作。どんな世界が広がるのか楽しみ。

Posted by ブクログ

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