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湖の騎士ランツェレト
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湖の騎士ランツェレト

ウルリヒ・フォンツァツィクホーフェン【著】, 平尾浩三【邦訳・注釈・論考】

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湖の騎士ランツェレト

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 同学社
発売年月日 2010/04/30
JAN 9784810202243

湖の騎士ランツェレト

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商品レビュー

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2011/03/22

こんな本がでたなんて、と驚いた! 内容はランスロットというか、フツウの騎士の一生といったところ。 『危ない目にあう→武力で解決→女性ゲット』 という流れが三回続くという大河ドラマでした。 愛想のない装丁もいかにも学術書。 訳文はなぜか、語り口調になっており、平家物語を琵琶法...

こんな本がでたなんて、と驚いた! 内容はランスロットというか、フツウの騎士の一生といったところ。 『危ない目にあう→武力で解決→女性ゲット』 という流れが三回続くという大河ドラマでした。 愛想のない装丁もいかにも学術書。 訳文はなぜか、語り口調になっており、平家物語を琵琶法師が語ったように、吟遊詩人が街角やらお城のサロンで人々に語った雰囲気を狙っているようだ。(でもちょっと読みにくいっすよ)。 自分にとって一番のメインは、 ガラガンドライツが! でた!!笑 このおじさん、ランスロットの幼少期の剣の師匠で、(最初の?)奥さんのお父さんとしか知らなかったんだが、 本書では、ただの初期のザコ悪役だった。 (なんだか、状況からか、バクデメイガスに似ている気がした。彼は善側だが、メリアグランスの父でもあるし) しかもランスロットはガラガン~に卑怯な手で勝っている。 最初の情報どおり、たしかに彼の息女はランスロットの最初の奥さんぽい位置にいるが、 それもダメな女性として描かれ、彼女の方も、仕方なくランスロットを選んでいるらしい。 …!まったく神格化されてないランスロット。 いいねーこういうの待ってたよ、歴史の中では最初はこんな程度のキャラだったんだねーやっぱりねー。 楽しませていただきました。

Posted by ブクログ

2010/05/13

まだしかとは味わっていませんが、読みでのありそうな1冊、訳文も美しいので、まず間違いない、ということで先取り☆5つを。帯を引用します。「さまざまな文芸作品に輝かしく登場する 艶なる騎士ランスロット、 彼は中世ドイツ文学に いかなる姿でデヴューしたか? 多くの謎をはらむ物語の本邦初...

まだしかとは味わっていませんが、読みでのありそうな1冊、訳文も美しいので、まず間違いない、ということで先取り☆5つを。帯を引用します。「さまざまな文芸作品に輝かしく登場する 艶なる騎士ランスロット、 彼は中世ドイツ文学に いかなる姿でデヴューしたか? 多くの謎をはらむ物語の本邦初訳。」「12世紀末に成立したと思われる騎士物語“Lanzelet”の全訳」とのこと。「作者はウルリヒ・フォン・ツァツィクホーフェンと自称するが、その正体は不明」とも。騎士ランスロットを主人公とした、ドイツ語圏では最古の物語だそうです。そういうものを、日本語で読むことのできる幸せを思います(中高ドイツ語、しかも韻文など直接読めるはずもない、ありがたい)。ものすごい労作なので、価格については致し方なし(昔むかし、同学社の独和辞典にはお世話になったし……などといった個人的感情も含めて)。「娯楽的騎士物語の妙味」(「むしろ内面性・精神性の欠如にこそ」騎士文芸の魅力があるのでは、とは訳者の辞、なるほど)を、私たちも存分に愉しむことができます。ランスロット、ランスロ、の他に、ランツェレトという「第三の名前」(麦酒みたいで申し訳ないけれど)を知り得た記念に、ここに。やっぱりランスロット卿は、トリスタンとどっち?と迷うくらい魅力的です。

Posted by ブクログ

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