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故郷女教師 四人の先生 フランス書院文庫
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故郷女教師 四人の先生 フランス書院文庫

巽飛呂彦【著】

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故郷女教師 四人の先生 フランス書院文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 2010/04/26
JAN 9784829617113

故郷女教師 四人の先生

¥495

商品レビュー

4

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2010/04/29

安定印で申し分無い出来の良さではあるが少し弱い

ここ最近の傾向である地方色豊かな舞台設定に魅力的なヒロイン達を4人配し、明るく元気なノリで情交描写も淫猥という作風は今回も健在。読みやすい文章で面白可笑しく一気に読ませる手腕は相変わらずお見事である。しかも、『最高の四姉妹-としごろ』で見せた過去回想の要素を取り入れつつ、ほんの少...

ここ最近の傾向である地方色豊かな舞台設定に魅力的なヒロイン達を4人配し、明るく元気なノリで情交描写も淫猥という作風は今回も健在。読みやすい文章で面白可笑しく一気に読ませる手腕は相変わらずお見事である。しかも、『最高の四姉妹-としごろ』で見せた過去回想の要素を取り入れつつ、ほんの少しだけ『女侠客傳・お京無惨』らしき属性まで用いている。しかし、今回は主人公が短期滞在という状況から起こる当然の帰結によって結末がスカッとしないことと、これに付随するのか、地方の「節度のある出来た女」を演出しようとしたのか、はたまた作者が「いつもいつも女性からの誘惑とかツンデレばっかじゃ面白くないなー」と思ったのか、いわゆる「待つ女」が変に強調されているのである。そのため、主人公と10年振りの再会は偶然、しかし秘めた想いはずっと胸に抱いて待ち続けていた、でもようやく結ばれた割にその後は謙虚、といったように、ヒロイン達の揺れ動く心情を意図したのかもしれないが、読んでいると何ともチグハグな印象を受ける。それ以前に、かつての担任先生以外の3人は教師(教育実習生)である必然性がない。幼馴染みのお姉さんの「本性」が顕現した際も、むしろそう仕込まれたであろう別の男の存在が思いの外イメージされて少々複雑だったし、1章につきヒロイン1人ずつ“お相手”していくオムニバスっぽい展開も何だか流れ作業的だったので、ここは担任先生と、実にナイスに振る舞ってくれた担任先生の娘(5歳)のルートに絞って、これに1人くらいを加えるシンプルな構成で、男女の想いを深く描いた方が良かったように感じた。安定印のハイレベルな巽誘惑作品ではあるが、今回は限りなく星5つに近い星4つとしたい。

DSK

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