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人形が死んだ夜
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人形が死んだ夜
¥220
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商品レビュー
3
5件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
まず作中の年代にビックリした。 作者のイメージと話し言葉から古い時代の話かと思っていたら、普通に携帯電話が登場したもので。 物語が一区切りして、終章でアルツハイマー展開になるのにもびっくり。 ここからどう話がまとまるのか想像もつかなかったよ。 最終的には紗江から手紙が届いてキチンと終わるのだけど、それは周知の事実の繰り返しにしか見えなくてなんともなぁというのが正直な感想。 一応南原殺害の詳細な描写もあるんだけど、ポイントはそこではなくてやはり土田警部の初恋話なんだろうな。 そこからラスト、警部の妻の涙で終わる展開はなかなかグッとくるものがあって良かった。 グッとくる、というか、言葉に出来ないこの気持ち、それこそラストの一文『泣いていることを意識していないよう』な、体を飛び越して心だけに直接響くような不思議な感情。 結局俊の父親が謎のまま終わるのも面白かった。 たぶん誰しもが「えっ、もしや警部……いや、計算が合わんか」ってなると思う(笑
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- ネタバレ
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結局俊の父親(美登の結婚することはできなかった相手)は誰やったんやろう?あまりにもそこが丁寧に謎めいて描かれてたから俊の亡くなった理由にからむのかと思いきや(相手はかなり身分のある方という推察だったので跡取りやら何やら色んなしがらみがあって俊の存在が邪魔になったとか)、全く関係なかったし相手の正体が明かされることもなく。 それでいうとひき逃げ犯の南原が事件当時一緒にいた許されざる相手(まあ不倫相手とかやとおもうけど)も誰やったのか明かされてない。ここ結構大事じゃない?紗江は南原ばかり恨んでたけど俊を置き去りにしたという点で一緒にいた女性も同罪のはず。南原は結果的に紗江の手によって死んだけどその女性はのうのうと生きてるんやろうし… とにかく伏線(?)が回収されないまま無理やり年月経って紗江の手紙での独白という形で閉めくくられてて(しかも事件の真相にたどり着いたと思われる警部はアルツハイマー)モヤモヤが残った。 紗江がラストで病に侵されて亡くなったのは、ひき逃げをされたとはいえ警察の裁きではなく自ら犯罪に手を染めてしまったことへの報いなんかな? それにしても88歳でこれだけの長編を完結させた作者。その点はほんまにすごいと思った。
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この作品の前に読んだ「物狂い」で登場した 刑事たちが再び登場するので、 導入は入りやすかったが、冗長なところがあって 作品の質としては厳しい評価とならざるを得ない。
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