
- 中古
- 書籍
- 書籍
- 1218-01-07
パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む

定価 ¥3,080
2,475円 定価より605円(19%)おトク
獲得ポイント22P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 太郎次郎社エディタス |
発売年月日 | 2010/04/20 |
JAN | 9784811807362 |
- 書籍
- 書籍
パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む
¥2,475
在庫なし
商品レビュー
1
2件のお客様レビュー
難しかった。批判教育学の解説を、パウロフレイレの背景を元に解説している。 預金型教育ではなく、自分たちの状況を対話をもとに客観視し、言語教育だけでなく、自分の置かれている立場をメタ認知し、変革へ向かう人材を育成することを目指した教育といえるのではないだろうか。
Posted by
国際識字年のころ、大阪でフレイレの講演を聞きにいったことがある。たしか大学の2年のときだ。これでフレイレの言葉や姿を鮮明におぼえていればスバラシイのだが、あいにく私がその講演でおぼえているのは、通訳をしていたHさんの声ばかりなのだった。私はフレイレが語るところではウトウトして、H...
国際識字年のころ、大阪でフレイレの講演を聞きにいったことがある。たしか大学の2年のときだ。これでフレイレの言葉や姿を鮮明におぼえていればスバラシイのだが、あいにく私がその講演でおぼえているのは、通訳をしていたHさんの声ばかりなのだった。私はフレイレが語るところではウトウトして、Hさんの声で覚醒し、Hさんの講演を聞いたような気分で帰った。なんだか大層な会場だったなあという雰囲気はぼんやり記憶にあるものの、肝心のフレイレの姿も声もおぼえてないのが今思うとモッタイナイというか、残念。 フレイレといえば「識字」と思うが、フレイレのいう識字は字が書けるとか読めるというだけのことではなかった。フレイレは、世界を読むこと、世界と自分の関係を変えていくことだというのだった。 巻末の座談のなかで、里見さんが「世界を読む」ことについてこう語っている。 ▼われわれは世界のなかで、世界の一部として生きているのですが、読むというのは、読まれる対象である世界と、それを読む自分とを意識的に分離する行為なのです。世界のなかに生きている自分が、その世界を(もちろん自分を含めての世界ですが)あえて読む対象としてとらえ返すのですね。それはいわば指向的に世界と向きあう行為で、自分が生きている世界を距離をおいてado-mirarする(つまり意識的に「注視する」)行為、現実を異化し問題化する行為なのです。このフレイレの洞察は読み書き行為の本質を深くついたものだと思います。世界と向きあうという身のおき方がなければ、真の意味でのliteracy(リテラシー)はうまれてこないのです。(p.255) この本は、里見さんが2008年におこなった公開講座をまとめたものに、座談と大沢敏郎さんへの追悼文があわせておさめられている。 大学生だった私がよく読んだフレイレの本は亜紀書房から出ていたオレンジの表紙の『自由のための文化行動』で、大学の図書館で何度も借りた。近所の図書館にはなくて、ヨソからの相貸でこないだ久しぶりにこの本を借りてみたら、巻末には先日読んだ『生きなおす、ことば』の大沢敏郎さんによる「補論」が収められていた。 同じ亜紀書房から出ていた緑の表紙の『被抑圧者の教育学』は、難しかった、よくわからんかったという印象が強い。 里見さんは公開講座の際には、ポルトガル語版からの試訳を配られていたそうだ(この本にはフレイレの論を考えていくうえで最低限必要な部分が収録されている)。いまポルトガル語版からの翻訳が準備されているというが、ポルトガル語版と英訳版はかなり相違しているらしい。亜紀書房から出ていたのは英訳版からの訳だから、そんなに違うんやったら、新訳を読んでみたいなあと思う。 でも、この里見さんの手引きと一緒に、とりあえず亜紀書房の緑の本をまた借りてきて読んでみようかと思う。
Posted by