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ミストスピリット(2) 霧のうつし身-試されし王 ハヤカワ文庫FT
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2010/04/15 |
JAN | 9784150205126 |
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ミストスピリット(2)
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商品レビュー
4
10件のお客様レビュー
異能力バトルが影を潜めて陰謀渦巻く政争編に。ブリーズその他脇キャラの内面描写が深くていいな。あとやっぱりオレ・スールとの一進一退な関係が読んでてドキドキ。これがツンデレ従者萌えってやつか……。
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本書は、一言でいえばエレンド無双かな。 いや、無双ができるほど、エレンドに力があるわけではないけど。 むしろ、まだまだひよっこで、まさにこれからの人物ではあるのだけど。 それでも、本書はエレンド無双の本だった、と思う。 ブランドン・サンダースンは、心の機微を描くのが上手いなあと...
本書は、一言でいえばエレンド無双かな。 いや、無双ができるほど、エレンドに力があるわけではないけど。 むしろ、まだまだひよっこで、まさにこれからの人物ではあるのだけど。 それでも、本書はエレンド無双の本だった、と思う。 ブランドン・サンダースンは、心の機微を描くのが上手いなあと思う。 世の中には、ノンフィクションよりもノンフィクションらしいフィクションがある。 一方で、フィクションよりフィクションらしいノンフィクションもある。 本書のようなファンタジィは、確実に「リアル」ではない。 けれどそれは、作品の舞台が「フィクション」であるだけ、だと思う。 本書で出てくる人物たちは、素晴らしく「ノンフィクション」。 その超人的な能力は「フィクション」であるとしても。 小説を読む、という行為は、「自分ではない誰か」を体験すること。 良い小説である条件は、その「誰か」に血肉が備わっているかどうかに懸かっている。 優れた小説の読了後には、ある独特の虚脱感がある。 それは、読中に憑いていた「誰か」が抜けたゆえの虚脱なのだろうなと思う。 本書の登場人物たちは、これ以上無いくらいに「ノンフィクション」だと思う。 小さなエピソードの積み重ねで、少しずつ、でも確実に、血肉が備わっていっている。 揺らぐヴィン。変わるエレンド。 この次の展開も、目が離せない。 冒頭で、本書はエレンド無双だと書いた。 もう一つの見所は、ヴィンとオレ=スールの関係性だと思う。 本シリーズのテーマは幾つかあるように思う。 そして、その核となっているのは、おそらく「信頼」だと思う。 様々な「信頼」のヴァリエーションを、サンダースンは描いていく。 あと、1巻目の感想で、ヴィンはへスターに似ている、と書いた。 でも、似てはいるけれど、本書を読んで、ヴィンはへスターとは違うな、と思った。 ヴィンの方が、まだ「良い子」だ。 へスターは、どこまで行っても「へスター」だった。 ヴィンは、回を重ねるごとに、どんどん変わっていっている。 けれど、ぶっきらぼうで率直なところは変わらない。 二人とも違っていて、それでも、二人とも魅力的。 ブランドン・サンダースン、すごいな。
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三国志よろしく3つの勢力のにらみ合い状態に加えて、第4の勢力登場。更に、王位を追われるエレンド。深き闇についてもまだわかっていない。手に入れた力は、11番目の金属だけ。この混沌とした状況で、最終巻に突入するわけですが、また一気にまとめていくんですかね。次の巻に期待です。
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