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プルトニウムの恐怖 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1998/05/22 |
JAN | 9784004201731 |
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プルトニウムの恐怖
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プルトニウムの恐怖
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商品レビュー
4.7
11件のお客様レビュー
1981年に書かれた本ですが、今でも通用する内容だと思いました。 原子力発電はクリーンエネルギーで、地球温暖化対策のためには欠かせない、と考えている人に是非とも読んで欲しいです。 この本を読んでもなお、原子力発電を支持すると思えるなら凄いです。
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序盤は分かりやすくテンポの良いプルトニウムについての講義。 中盤はどれだけプルトニウムが危険か、原発が危険かを、具体的に科学的な専門用語や数値を交えての説明。難しい。 終盤は尻切れ蜻蛉的な纏め…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
◆刊行後40年にならんとしているが、その鋭い問題意識と、新書ながら丁寧になされる解説は、今読む価値を失わせていない。原子力問題に関する古典的名著の名に偽りなし◆ 1981年刊。著者は原子力資料情報室代表(元東京大学原子核研究所所属)。 かかる誠実な書が、刊行後30年経った2011年までに、25刷ものロングセラー化している点で、日本もまだまだ捨てたものではないなぁと感慨深い。 タイトルどおり、本書は原子力発電所の発熱産物であり、核兵器の原料たるプルトニウムがメイン。 原子力発電などでこれらが踏み出される過程、その性質(毒性込み)、核燃料サイクルの分析に紙幅が割かれる。 もっとも、現在では高速増殖炉は技術的・採算面で運用不可能なことはほぼ明確になっており、この点は内容的にはさほど重要ではないが、とはいえ、81年の段階で高速増殖炉に懐疑的な筆致で検討するのは慧眼だろう。 その上で、プルトニウムの意味。すなわち核兵器という国家機密との関係でセンシティブな面を持ち、その結果、政治権力行使の様々な闇の部分が窺い知れる点に触れる。 そして最も重要な核廃棄物処理の問題に言及していく。すなわち、超長期にわたる問題の解決のための科学的確実性に乏しく、かつその問題は、廃棄物が大量に、毎年積み上がっていくと共に、その処理の質的な困難さ。 つまり、核廃棄物の化学的組成が多様であり、かつ廃棄=保管している際の、放射性壊変や発熱による元素の組成変化。発熱を所与とする廃棄物に対する冷却対策の必要性などの点で、技術的に処理が困難であることを具体的に言及している。 1981年刊行の技術関連書でありながら、今猶読まれるべき内実を備えているのは、唯々感服するばかりであり、時流や政権・政府方針に阿ることのない著作を読んだ後、良い本に出会ったなぁとの満足感を十分看取できる。勿論、問題意識を新たにすることのできるものでもある。 原子力発電関連の古典的名著と言って恥じない著作であることは間違いない。
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