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国家論 僕たちはいま、どこに立っているのか 中公新書ラクレ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2010/04/10 |
JAN | 9784121503466 |
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国家論
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商品レビュー
4.2
8件のお客様レビュー
第4章「国家のかたち」の中で、左派と右派の再確認が分かりやすくなされています。日本の民主党と自民党の差がはっきりしない中、この参議院選挙にはどう臨めばよいのか悩むところですが、考え方の座標軸のようなものが見えてきたと思います。一つ一つの価値観の問題(普天間のこと、北朝鮮への対応、...
第4章「国家のかたち」の中で、左派と右派の再確認が分かりやすくなされています。日本の民主党と自民党の差がはっきりしない中、この参議院選挙にはどう臨めばよいのか悩むところですが、考え方の座標軸のようなものが見えてきたと思います。一つ一つの価値観の問題(普天間のこと、北朝鮮への対応、夫婦別姓などなどについての考え方)は難しく、なかなか一貫した主義を保てないのですが。私、個人的には、第3章「希望のない時代」の中の「承認と鬱屈」の節が最も印象に残りました。コンビ二で働き年収150万のフリーター赤木智弘さんの論考が紹介されています。「希望は戦争」これだけの格差ができてしまった今、自分はもうキャッチアップしていくことはできない。それなら、戦争でも起こって、いまある秩序をいったんなかったことにし、ガラガラポンとリスタートしてほしい、そんなふうに言う。私もしんどいときなどはときどき思うことがあります。大地震でも起こって、皆が何もかもなくしたところからスタートしてみたらどうだろうと。まあ、そんなこと言っても、家族や自分が死んでしまったのでは元も子もないのですが。続けて、秋葉原の事件について論じられています。犯人が静岡からわざわざ福井にまで行ってナイフを購入している。しかも、やさしい女性の店員がいるということを知った上で。そして、ナイフ購入時に、その女性といろいろ会話をしている。その後、ネットに人としゃべるというのはいいものだと書いている。ものすごい差はあるかもしれないけれど、私も、東京でひとり暮らしをしていたころ、休日にコンビ二で何か買い物をして、店員に「ありがとう」と言ったのがその日唯一発した声だった、などということが何度かありました。それは本当に寂しいものです。何らかの形で、自分の存在を認めてくれる人がいてくれさえすれば、何とか生き続けることができるのだろうけれど・・・
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※このレビューにはネタバレを含みます
国家というのは、機能主義的なものである。 国家は国民の生命と財産を守るために存在する。 秩序を守るのが国家の重要な役割。 そのために、暴力を専有し再配分を行う。 税品を集めて、それを配分することで、 一定程度の平等を実現し、秩序を安定させる。 これが国家の本質的な機能である。 いまの時代というのは、多くが生命力を失っている。知力もない、 胆力もない、かといってヒロイズムもない。じゃあどうするの、と みたときに、普通のひとのなかには結局「生きている意味がない」と 自分をみてしまう人たちがいる。 希望をみせてくれる人がいないんです。 愛っていうのは、ひとことで言うと、「ここで生きていていいよ」と いうふうに、いろいろな人たちから認められ、承認されることです。 希望というのは、やはり「承認」問題なんだと思います。 自分がこの社会のなかで生きている、という実感がほしい、 というわけです。 希望というのは、ほんのささやかな、ちいさなことだと思うんです。 非常に身近な関係性の中で、「承認される」ただそれだけの問題だと 思うんです。
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左派 1 共産(国家を使う) 2 社民(国家を使わない) 人間の理性によって、よき平等社会を作る 設計主義であり合理主義 右派 人間の理性の部分を疑う 1 漸進的改革の保守 2 理想的過去へ回帰せよと言う右翼 3 「市場にまかせればいい」の新自由主義
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