夢、疾る 村松栄紀あるレーシングドライバーの軌跡 双葉文庫

佐伯泰英【著】

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2010/04/11
• JAN: 9784575713626

商品レビュー

2012/03/05

1990年3月23日富士スピードウェイ100Ｒコーナー、一人のレーサーがその若い命を散らした。松村栄紀、享年24歳。1987年、ＦＪ1600筑波シリーズに参戦開始。そしてその3年後には才能とスピードを武器に国内トップカテゴリーでもあるＦ3000クラスにステップアップ。そんな矢先、マシンテスト最中の事故だった・・・。

この本との出合いは、あるモータースポーツ専門誌の特集記事の中で取り上げられていた記事がきっかけだった。
記憶の奥底にしまわれていた名前と共に、あの狂乱の時代を思い出しこの本を手に取る事にした。
そこには時代を駆け抜けて往った若者の青春と、共に生きそしてあの頃を振り返る仲間達の証言が綴られている。
夢を追いそして志半ばで逝った彼の人生に
閉塞感に苛まれている昨今
時代の波に流されず真っ直ぐに生きていく事の大切さを考えさせられる
そんな一冊。

2010/04/27

村松栄紀。
1989年のマカオF3をテレビで見て、この人を知った。
ちょうどF1だけでなく他のカテゴリーを見始めたころで、1990年になってRacing'onあたりも読み始めて知識を得るようになっていった頃。
そんな中で、F3000で事故死。
知ってる名前が事故死したのはこの人が最初だったような気がする。
それまでは、事故死という事実があって、その人の足跡を辿るようなことが多かった。

そんなことを思い出した。