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私の男 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2010/04/08 |
JAN | 9784167784010 |
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商品レビュー
3.8
591件のお客様レビュー
桜庭一樹さん、ずっと読みたくて、ようやくこの作品で触れることができた。これが文章力、筆力というものかと圧倒された。何度も涙がこぼれた。素晴らしい作品。読む前はずっと男性だと勝手に思い込んでいたのだが、読んでてまさかこれを男性が書いてる?女性では、と思ってしまうような書き口が多々あ...
桜庭一樹さん、ずっと読みたくて、ようやくこの作品で触れることができた。これが文章力、筆力というものかと圧倒された。何度も涙がこぼれた。素晴らしい作品。読む前はずっと男性だと勝手に思い込んでいたのだが、読んでてまさかこれを男性が書いてる?女性では、と思ってしまうような書き口が多々あり…。流石に女の方だったので納得。 養父の淳悟と震災孤児である花の倒錯的で必然的ともいえる性愛の軌跡を、遡るように辿っていく物語。描写力、造形力もさることながら、その緻密に計算された全体の構成と随所に散りばめられたピースにあっぱれとしか言いようがない。ぐんぐん引き込まれて、もっと続きが読みたいのに、でも何度も何度も最初に戻って読み返したくなった。結婚と別離、それも花が望んで淳悟の元から逃げるという未来が分かっているから、二人が分かり合うシーン、愛し合うシーン、すべてが本当に苦しい。登場人物のうち誰とも全く共通点がないのに、こんなにも感情移入ができるのは何故なのだろうか。 解説にて知ったことだが、どうやら著者は本作に至るまでにだいぶ作風の変化があったようなので、他の作品も読んでみようと思う。ひとまず気になっているのは『少女には向かない職業』。
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読み切るのに、ほんとうに時間が掛かった。 文章が読みにくいとかそういう事ではない、 全編に漂う不穏な空気がそうさせる。 まるで土砂にまみれた重たい汚れた身体を 引きずるような気持ちで読んだ。 現在から過去に遡り、語り手を様々な人物に替えながら進んでいく。 何気無い一言にゾッ...
読み切るのに、ほんとうに時間が掛かった。 文章が読みにくいとかそういう事ではない、 全編に漂う不穏な空気がそうさせる。 まるで土砂にまみれた重たい汚れた身体を 引きずるような気持ちで読んだ。 現在から過去に遡り、語り手を様々な人物に替えながら進んでいく。 何気無い一言にゾッとしながら また気持ち悪さも感じながら 冬の、鬱々とした情景にひやりとする。 最後の章では花とおとうさんの始まりが描かれていて、その先にある出来事を事前に知ってしまっているが為に、胸がいっぱいになった。 現在から過去へと読ませる意図は こういうところにあるのだろうか。 最後まで読んで、冒頭の章に戻る。 意味や深さが変わっていく。 そこに、希望は無い。
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災害孤児の花が結婚し、養父惇悟と離れて暮らすようになる時代からアルバムを捲るように過去へ遡る。惇悟と花の関係が徐々に分かってくるが、映像にするならR指定だなと思いながら読んだ。 倒錯した2人の世界だが惇悟が花を引き取り、花が結婚するまでの期間だけは幸せだったのかもしれないが作者の...
災害孤児の花が結婚し、養父惇悟と離れて暮らすようになる時代からアルバムを捲るように過去へ遡る。惇悟と花の関係が徐々に分かってくるが、映像にするならR指定だなと思いながら読んだ。 倒錯した2人の世界だが惇悟が花を引き取り、花が結婚するまでの期間だけは幸せだったのかもしれないが作者の表現はつねに冷え冷えしていて、冷たい空気まで伝わってくる筆力に驚く。
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