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私の男 文春文庫
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私の男 文春文庫

桜庭一樹(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2010/04/08
JAN 9784167784010

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商品レビュー

3.8

640件のお客様レビュー

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2026/07/12

桜庭一樹さんの『私の男』を読んだ。例によってなんの予備知識もなく読み始めたので、途中から嫌な予感に襲われ本能的とも言える嫌悪感に抗いながらページを繰った。あまりにも挑戦的であまりにも醜い美しさと、その凄み…逆に言えばそんな状態でも最後まで読めたこと、読まされたことに戦慄している。

Posted by ブクログ

2026/06/17

共感できる部分は少なかった。禁忌とされることによって却って淳悟と花の結びつきがが特別になっていくのと同時に、危険な関係になっていくのがよく描かれているなと思いました。過去を遡っていく構成が淳悟と花のルーツを辿っていくと共に、家族とは何かということを探りたくなるような気持ちにさせら...

共感できる部分は少なかった。禁忌とされることによって却って淳悟と花の結びつきがが特別になっていくのと同時に、危険な関係になっていくのがよく描かれているなと思いました。過去を遡っていく構成が淳悟と花のルーツを辿っていくと共に、家族とは何かということを探りたくなるような気持ちにさせられました。

Posted by ブクログ

2026/06/07

なんとも言えない、気持ちの悪い話なのに気になってしまい読了。直木賞受賞作品とは驚きだ。 描く筆の力量に圧倒。 これは文字だから読めたけど、映像だと私は見れないなぁ。 花と淳悟の共依存のような関係。 花は結婚することで断ち切るところから物語は始まり、巻き戻すように少しずつ遡って何...

なんとも言えない、気持ちの悪い話なのに気になってしまい読了。直木賞受賞作品とは驚きだ。 描く筆の力量に圧倒。 これは文字だから読めたけど、映像だと私は見れないなぁ。 花と淳悟の共依存のような関係。 花は結婚することで断ち切るところから物語は始まり、巻き戻すように少しずつ遡って何が起きていたか明らかになっていく。 淳悟が無職で花の稼ぎで生きているという腐っていた2008年。花と結婚相手のお坊ちゃんの美郎目線で描かれた2005年の花との出会い。大塩のおじいさんを殺したのは花と疑った田岡を淳悟が殺した2000年7月。この時の淳悟は花を守るため花最優先に生きていた。働き、食事も手の込んだものを作っていた。 花が大塩のおじいさんを流氷ごと流して殺した2000年1月。大塩のおじいさんはどこまでも花を心配して、命乞いもせずに最後まで花のことだけを考えていたのがいたたまれない。ずっしり心に響いた。ここで淳悟と花は実の親子だとわかる。近親相姦だと判明。 淳悟の恋人だった小町目線の96年3月。町中が心配して慈しもうとする花を面白くなく見ている。淳悟と花が舌を絡ませる場面を2度に渡り目撃して、自分は淳悟のものだから淳悟に殺されても良いと言う花を気味悪くなりながら、淳悟が花に人生の邪魔をされていると思ってきたが、本当は逆で、淳悟が花の何かをずっと奪っていたのかもしれない…と本質に気づいた。 93年7月。地震の起きる前。淳悟の子である花は母にとって疎ましい存在で、父は血も繋がっていない。理由もわからず家族の中で疎外感を抱く花。地震が起き、避難する時、母は妹だけを連れた。父は花を探し出し連れ出した。津波に飲み込まれる直前に花を軽トラに逃し、父は優しい顔で逃げろ、生きろと、言った。花はその優しい顔に救われると同時に苦しむ。他の家族と一緒に死んでよかったのに。わたしだけおいていかないで。その怒りと寂しさが淳悟に奪われる人生の原点なのだろう。

Posted by ブクログ

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