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快適生活研究 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2010/04/06 |
JAN | 9784022645432 |
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快適生活研究
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快適生活研究
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商品レビュー
4.5
7件のお客様レビュー
作中に登場する『よゆう通信』のナルシシズム(?)が妙にオカシイ。声を出して笑いそうになったが、夜中に爆笑出来るわけもなくw 登場人物が書く手紙といい、どうしてこうも面白いのか。外では読めないな、これ……。
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手紙や饒舌なお喋りなどで、いきいきと語られる~おかしな人間達。 そんとく問答、よゆう通信、『古都』、隣の娘、地下室のメロディー、快適生活研究という章立て。 純子は姉の良子に、母親に頼まれて純江という女性の様子を見に行かなくてはならないと愚痴る。 母親の桃代が16歳で肋膜炎になっ...
手紙や饒舌なお喋りなどで、いきいきと語られる~おかしな人間達。 そんとく問答、よゆう通信、『古都』、隣の娘、地下室のメロディー、快適生活研究という章立て。 純子は姉の良子に、母親に頼まれて純江という女性の様子を見に行かなくてはならないと愚痴る。 母親の桃代が16歳で肋膜炎になったときに、家に手伝いに来たネエヤ。夜学に通うお手伝いさんだったのだ。 後に資産家の後妻に入り、目白に夫婦で住んでいたが夫は亡くなる。 純子の祖母が夫を亡くした後に、生涯の友である二つ年下の純江さんと一緒に住みたいと言いだして、実際にしばらく目白に住んだが、祖母が入院してしまい、退院後はマンションに引き取ることになった。 そうすると、目白で一人暮らしの純江さんをどうするかが問題になったのだ。 純子はかって不登校で、大検に合格はしたが大学には通わず、暇だろうと思われたのだった。 あらすじを書いただけでも、急に読めばゴチャゴチャした話に思われるかも知れないけど、こんなんは序の口。 こまごまとした描写の味わいが何とも面白いの。 「よゆう通信」なるものを知り合い何人かに送りつける建築家のE氏。 自己満足しているタイプで、まわりには割を食う人間がいるのだが。 超オールドミスなどと他の人には表現される手紙魔のアキコさん。Gという男性と結婚した真理子という女性に手紙を書き続ける。 学校の時の友達で、若い頃にも文通していたという関係はいかにもありそう。 H・Aという女性が暮らしていたマンションを、真理子の紹介で買ったのだ。 荷物がトランクルームに残っているのをどうするかという相談のための手紙で、ついでに延々と日常生活が語られる。 H・Aさんにやっと連絡が付いたかと思ったら切れられたといういきさつ。離婚のためにマンションを手放したので、夫の愛人からかと勘違いしたのだった。 アキコさんはお嬢様育ちで独身だったが、ここへ来て一変!Kという男性と結婚したのだ。 このアキコの手紙が長々と自分のことを喋り続け、あまり悪気はなさそうだが時にはちょっと意地悪。だんだん友達が減りそうだけど、妙に面白くて。 ぎゃあ、もうやめてーってぐらい、笑っちゃうのだ。 母親の再婚相手の並木さんに、たまにはお寿司でもと連れて行かれた義理の娘・桃子と、その叔母のちえこ。 その店には建築家のE夫妻がクライアントと来ていて、三度目の結婚で幸せになったと。共通の知人のKも再婚して良い奥さんを貰ったなどと言っている。 めぐりめぐって、桃子には女子大講師の話が。 後書きも傑作。 「小春日和」「彼女(たち)について私の知っている二、三の事柄」「文章教室」「道化師の恋」と輪舞のように登場人物がかぶっているそう。 2006年単行本発行。
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大量の言葉(しかも、どうにも重要とは思えない取るに足らないことばかり)が垂れ流されるアキコさんの手紙にまず圧倒される。これは精神的に病んでるのでは?と思ったが、受け取り手もそこそこ読んでいるみたいだし、普通に暮らしているようだし、正常の域にとどまっている人らしい。 こういう人が友...
大量の言葉(しかも、どうにも重要とは思えない取るに足らないことばかり)が垂れ流されるアキコさんの手紙にまず圧倒される。これは精神的に病んでるのでは?と思ったが、受け取り手もそこそこ読んでいるみたいだし、普通に暮らしているようだし、正常の域にとどまっている人らしい。 こういう人が友人だったら大変だろうなぁ、と考えたが、そもそも近づきにはならないか。ただ、こっそり遠くから様子を伺いたいとは思うかも。まさに怖いもの見たさ。 あとがきに「嫌なタイプの人間の『カタログ』のように」とあるが、読み終えてお腹いっぱい…。でも、ブックオフには出さないことにする。何年かしたら「怖いもの見たさ」で読みたくなりそうなので。
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