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団地の女学生
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2010/04/03 |
JAN | 9784087713398 |
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団地の女学生
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商品レビュー
3.6
19件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
団地に住む人たちのそれぞれの人生。 優秀な学生時代とは裏腹に、夢に敗れ独身のままヘルパーとして働く美弥。 輝く若かりし頃の思い出だけを頼りに、家族に見放された孤独な老人たちの世話をする毎日のなか 幼馴染でミュージシャンになった都と再会することになった。 子供の頃は物静かだった都が、今では人気スターとなって美弥の目の前にあらわれることの嫉妬と羨望にもがき 人気も落ちかけてきた都の良き友人を装いながらも 彼女は美弥の気持ちに気づくこともなく、彼女を置いていってしまう。 他、団地に住む老女が、かつて自分に好意を持ってくれていた古き幼馴染を、隣人のホモの40代フリーター男と一緒に訪ねるまで。 切ない現実。でもこれが現実。 本能のままに生きればいいの?都のように、鈍感に。 いろいろ考えちゃったほうが結局損しているのかなあ。
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2010発表、伏見憲明著。団地で介護の仕事をする主人公の、有名歌手になったかつての友達Miiyaへの嫉妬「爪を噛む女」。老女瑛子が、隣に住む中年男性ミノちゃんと故郷を訪れる「団地の女学生」。 表紙を見てもっとポップな小説なのかと思っていたが、全くそんなことはなかった。どちらも...
2010発表、伏見憲明著。団地で介護の仕事をする主人公の、有名歌手になったかつての友達Miiyaへの嫉妬「爪を噛む女」。老女瑛子が、隣に住む中年男性ミノちゃんと故郷を訪れる「団地の女学生」。 表紙を見てもっとポップな小説なのかと思っていたが、全くそんなことはなかった。どちらも実に純文っぽい文体で、皮肉とユーモアを絡みつかせ、辛辣な現実が露骨に描かれている。 特に「爪を噛む女」は、男である著者がどうやって書いたのか感心するほど、嫉妬する女の心理描写がリアルだ。読んでいると本当に主人公は嫌な女だなと思いつつも、何となく同意できてしまう部分もあり、それがまた余計に後味が悪い。 「団地の女学生」の方も、取り残されてしまった老人の寂しさがよく描写できていると思う。また、ミノちゃんの掴みどころのない気持ち悪さが、ほどよくパンチになっている。ただ一点だけ若干気になるのは、途中まで瑛子寄りの三者視点で書かれていた文章が、不意にミノちゃん寄りに変わる部分。「ミノちゃんの」といった呼称で書かれているので瑛子が彼のことを観察しているのか思ったら、そうではない。完全に神の視点である。節が変わってそうなるのなら納得できるが、こうも平然と書かれてしまうとちょっと無神経だなと感じる。
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団地を舞台に繰り広げられる人間模様。 個人的には表題「団地の女学生」が一番面白かった。 団地って、秋の夕暮って感じだな・・・と思った。 狭い空間での人間関係は密で、団地を舞台にした小説は魅力的だ。
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