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パリ、娼婦の館
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川学芸出版/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/03/25 |
JAN | 9784046214393 |
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
おもしろい!資料探索という意味でも良い道案内でした。往時の雰囲気、いききった人々とメゾンクローズの様子。それにしても愛川徳之助の回想が面白すぎる…盛り場に風俗あり、その変態がパリだし日本のフーゾクでもあると思うのです。普通の女の子がフーゾクに入る動機の指摘は流石リアリティがある。
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100年近く前のフランスと、現代の日本の風俗産業の形態に近しいものがあるということが、結局人間のやってることなんて変わらないんだなあ、と。 ところであとがきに「まえがきに記したように~」とあるけれど、そのまえがきが存在してないんですけど・・・?
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20100724 図書館の新着本コーナーに金ぴかの背表紙が見え、 思わず手に取っていた。 この本、ところによりすっごく下品な感じなんだけどやたら面白いです。 パリという性風俗最先端だった街の娼婦や娼婦宿について、残された記録などからその実態を描いている。 実にいろいろな角度...
20100724 図書館の新着本コーナーに金ぴかの背表紙が見え、 思わず手に取っていた。 この本、ところによりすっごく下品な感じなんだけどやたら面白いです。 パリという性風俗最先端だった街の娼婦や娼婦宿について、残された記録などからその実態を描いている。 実にいろいろな角度から大量の情報が盛り込まれているのだけど、その一つ一つが興味をそそります。下品な興味だけどね。 例えば、娼館にもランクがあって、かの有名な「ムーラン」(ちなみにムーラン通りにあったから、だった気がする)など最高級のものは様々な贅を尽くして客をもてなしていた。 例えば、細かな時代ごとに娼館の形態も変遷し、サービス内容も進化を遂げて行くのだけど、一時期国境を越えて名を馳せた高級娼館には、一部屋ずつ違う異国情緒の意匠をこらした最上級の寝室まであったとか。 例えば、華やかな生活に憧れる田舎の少女達がどのように売春ブローカーと接触し、巨大な性産業の中に取り込まれて行ったかとか。 娼婦には、客を取るほかに色男の愛人がいることが多かったのだが、雇い主側はむしろそれを奨励していた。なぜか? 娼婦の愛人は、いわゆる「ヒモ」。よって、娼婦達が稼いだお金はどんどん若い恋人に吸い取られ、彼らの心をつなぎとめる為に娼婦はますます娼館から逃げられなくなったから。中には、若い色男にお金を払って囲っている娼婦を誘惑するよう仕向ける営業者もいたとか。 性産業において消費される存在である娼婦には、真の愛や安らぎを求めて同性愛に走る者も多かったそうな。文学作品に残っていたりします。 今で言う「イメクラ」のような無駄に凝った見世物なども行われていた。 パリの性風俗を体験した当時の日本人の手記。 などなど、とんでもないエピソードが盛りだくさんです。 豪華な衣装、飾り、宝石、飲食物に加え性や愛まで大量消費していた恐るべき街、パリのイメージがすっかり脳裏にこびりついてしまった。
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