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オランダ風説書 「鎖国」日本に語られた「世界」 中公新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2010/03/25 |
| JAN | 9784121020475 |
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オランダ風説書
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オランダ風説書
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商品レビュー
4.2
14件のお客様レビュー
【内容】 オランダ風説書の通史を、主にオランダ側の視点から整理している。 日蘭貿易に伴う「通常」風説書の成立、風説書の慣例化と実態、オランダ側の情報網背景、江戸幕府の脅威がカトリックの流入から「西洋近代」へと移り変わっていく様、オランダを取り巻く環境の変化とそれを日本側に悟らせな...
【内容】 オランダ風説書の通史を、主にオランダ側の視点から整理している。 日蘭貿易に伴う「通常」風説書の成立、風説書の慣例化と実態、オランダ側の情報網背景、江戸幕府の脅威がカトリックの流入から「西洋近代」へと移り変わっていく様、オランダを取り巻く環境の変化とそれを日本側に悟らせないための努力、アヘン戦争以降の東アジア情勢変化に伴う「別段風説書」の成立、黒船来航に伴う開国とそれによるオランダの日本に対する特別な立場の喪失と風説書の終焉。 筆者が考える風説書の意義と、風説書の江戸幕府への影響の限界。 【印象に残った点】 通詞(オランダ側の発言を通訳し風説書としてまとめる幕府側の役人)による情報取捨選択による操作と訳語の限界、オランダ側は自らの優位性を高めたり不利を打ち消すために風説書の中でメッセージを伝えるものの、通詞による情報操作により幕府に伝わっていないことが度々あった。また通詞の特権維持への執着と事勿れ主義は、現代に通ずるものを感じる。こうした 初期は幕府側が他の情報と照合してオランダ側の情報操作に対する揺さぶりをかけるものの、太平の世になることでそのまま情報を鵜呑みにするようになったことは、幕府の平和ボケを感じさせた。そもそも貴重な海外の情報を幕府が有効に活用できていなかったのは、上述の通詞の問題に起因する鎖国体制の限界だったように思われる。こうしたことから、オランダ風説書は現在日本史で取り上げられるほどには政治に影響を与えられなかったのかもしれない。 ある一定の頻度、制度のもとで国際情勢の報告をまとめるという風説書制度の特異性とその世界史的意義。 【感想】 風説書に絞って記述しているためか、日蘭関係のドラマチックな展開によるワクワク感はあまりなく淡々とした記述に感じたが、その分わかりやすく丁寧にまとめられている。 通常風説書は通詞が介在するために情報が操作されていたという視点はなかったため、非常に興味深かった。国家間のやり取りは互いの政治中枢の思考にのみ目線がいきがちだが、実際には現場レベルで情報が歪められたり想定外の影響を受けたりしてその重なりによって歴史が動いている。朝鮮との通好における宗氏の影響を思い出させた。 オランダ側の周辺環境の変化と徐々に相対的に力を失っていく(ナポレオン戦争時には一度本国がなくなっている!)中でも、自分たちの利益を維持しようとするオランダ商人の逞しさと強かさには感動を覚えた。今後風説書だけでなく、日蘭関係全般についてももっと理解を深めたい。
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いやあ、面白かった。 江戸時代日本はどのような情報を得ていたのか? オランダ人はどのような情報を与えていたのか? オランダ風説書で抜粋された内容から、日本政府・オランダ人の世界観が見える。当時の世界が見える。 情報もパワーの一種だけど、情報という重要なパワーに焦点を当てている...
いやあ、面白かった。 江戸時代日本はどのような情報を得ていたのか? オランダ人はどのような情報を与えていたのか? オランダ風説書で抜粋された内容から、日本政府・オランダ人の世界観が見える。当時の世界が見える。 情報もパワーの一種だけど、情報という重要なパワーに焦点を当てている。 想像の何倍以上も、当時の世界観を見渡せる良書でした。 「幕府は「外」の存在を認識した上で、人や物、情報の動きに厳しい制限を加えた。だからこそ、「外」の状況を知るために風説書が必要とされたのである。」
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面白かったが、ところどころ主語述語が分からなくなって、行ったり来たりした。結論で、「風説書は、江戸時代の日本が聞いたオランダ人のささやきでしかなかった」「人間は興味のあることしか知ろうとせず、自分の価値観に合致することしか理解しないのではないか」と書かれている。異文化をどのように...
面白かったが、ところどころ主語述語が分からなくなって、行ったり来たりした。結論で、「風説書は、江戸時代の日本が聞いたオランダ人のささやきでしかなかった」「人間は興味のあることしか知ろうとせず、自分の価値観に合致することしか理解しないのではないか」と書かれている。異文化をどのように取り入れ、取捨選択し、解釈し、受け入れるのか。西欧近代のパワフルな破壊力の正体がなにで、それとは何人たりも無関係でいられないという時代について、色々考えさせられた。
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