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ケンブリッジ・サーカス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | スイッチパブリッシング |
発売年月日 | 2010/04/02 |
JAN | 9784884182915 |
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ケンブリッジ・サーカス
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商品レビュー
3.7
14件のお客様レビュー
私の好きな翻訳家の1人柴田元幸のエッセイ集 自分の家の一階に行けば中学生の自分に出会えるという話 イギリス滞在中に偶然出会い覚えられていた話 表題作は、ケンブリッジ・サーカスでバスを降りるときにごろごと転んでしまった過去と現在あのときこうだったら…未来が変わっていたのかいないの...
私の好きな翻訳家の1人柴田元幸のエッセイ集 自分の家の一階に行けば中学生の自分に出会えるという話 イギリス滞在中に偶然出会い覚えられていた話 表題作は、ケンブリッジ・サーカスでバスを降りるときにごろごと転んでしまった過去と現在あのときこうだったら…未来が変わっていたのかいないのか そして、子供の頃の思い出(1番最初の思い出)が何だったかをポール・オースターと対談、 シカゴ育ちの作家スチュアート・ダイベックと同じような路地育ちを共感しながら一緒に歩く話。小学生の頃に路地をうろついていた頃の自分と散歩中に出会う。 などなど。 どの話も柴田元幸の軽妙な文体で語られ、楽しい。 ここに出てくる話で、ポール・オースターの自伝的エッセイ『トゥルー・ストーリーズ』の後日譚がある。「鉛筆を持っていなくて野球選手のサインをもらい損ねた話」を読んだ友人の作家が実はその選手の近くに住み、サインボールをもらうことができるという52年という歳月を挟んだ話。 いろんな偶然が結びついている。 また読みたくなる芋づる式読書。 ところで、最初の記憶、何かな⁇
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エッセイはサラサラ読めるけどすぐ内容を忘れてしまうのでたまにしか読まないが、この本はとてもおもしろくて一つ一つのエピソードが印象に残った。この前『ガラスの街』を読んだこともあってポール・オースターとの対話も興味深かった。いろいろな作品が出てきたので読みたい本も増えた。新潮文庫版を...
エッセイはサラサラ読めるけどすぐ内容を忘れてしまうのでたまにしか読まないが、この本はとてもおもしろくて一つ一つのエピソードが印象に残った。この前『ガラスの街』を読んだこともあってポール・オースターとの対話も興味深かった。いろいろな作品が出てきたので読みたい本も増えた。新潮文庫版を読了したが本が出てこなかったのでこちらに感想を書いた。
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翻訳家としても著名な柴田元幸による場所に因んだエッセイ。 過去に住んでいた土地、または訪れた土地に立つことによって、過去の自分と対峙する。過去の自分を見て、過去の自分から見られる。時間をひょいと交差させながら、虚と実も交わらせる。その筆遣いが実に心地好い。 またそれぞれの場所によ...
翻訳家としても著名な柴田元幸による場所に因んだエッセイ。 過去に住んでいた土地、または訪れた土地に立つことによって、過去の自分と対峙する。過去の自分を見て、過去の自分から見られる。時間をひょいと交差させながら、虚と実も交わらせる。その筆遣いが実に心地好い。 またそれぞれの場所によって小説風になったり、日記風になったり、対談形式になったりと語り口が変えられているのも面白い。特別付録にいたっては、原稿用紙に書かれた直筆そのものを印刷したものなのですから。これは様々な文体を自分の筆で表わし直す翻訳家としての成せる技なのでしょうか。でも全体に流れる空気は同じような感覚で、少し自分を引っ込めて描くため、その場所その場所にいる人々が浮かんで見えてきます。しかしそれでいながら、その他者の中に過去の自分を紛れ込ませて、最終的には自分をも浮かび上がらせていることに気付かされるのです。
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