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“不機嫌な"太陽 気候変動もうひとつのシナリオ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 恒星社厚生閣 |
発売年月日 | 2010/03/10 |
JAN | 9784769912132 |
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“不機嫌な"太陽
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“不機嫌な"太陽
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
銀河の中での太陽の動き、過去の地球の気候変動との関係等を説明している。現在の地球温暖化が、炭酸ガス排出に依るものではなく、太陽活動の周期の中で、宇宙線量の変化など、宇宙システムの中で発生しているという説。この説によれば、北極の氷は溶けてきているが、南極の氷は逆に増えていることにな...
銀河の中での太陽の動き、過去の地球の気候変動との関係等を説明している。現在の地球温暖化が、炭酸ガス排出に依るものではなく、太陽活動の周期の中で、宇宙線量の変化など、宇宙システムの中で発生しているという説。この説によれば、北極の氷は溶けてきているが、南極の氷は逆に増えていることになると理解した。温暖化ガス一辺倒の世の中に一石を投じている。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB01440327?caller=xc-search
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これほど読んで納得する科学ノンフィクション本は久しぶりだ。特に後半、実験や観測事実をもとに、銀河系の構造と地球気候の関連性について壮大なビジョンが展開されるあたりは感動すらおぼえる。まさにコペルニクス的転回。著者が展開する宇宙気候学は、今後間違いなく気候変動の基礎理論として定着し...
これほど読んで納得する科学ノンフィクション本は久しぶりだ。特に後半、実験や観測事実をもとに、銀河系の構造と地球気候の関連性について壮大なビジョンが展開されるあたりは感動すらおぼえる。まさにコペルニクス的転回。著者が展開する宇宙気候学は、今後間違いなく気候変動の基礎理論として定着していくことだろう。以下内容を簡単に紹介する 中世の温暖期とか、マウンダー極小期とか、地球の気温は時代によって暖かくなったり寒くなったりを繰り返している。なぜだろうか。本書の著者スベンスマルクは雲、とりわけ高度三千メートル以下の低層雲が地球を冷却する効果に着目した。雲の発生・消滅は一見気まぐれで全く無作為なように思えるが、長い目で見たとき、地表が雲で覆われる率が高くなるほど気温は下がるだろう。ではこのような長期的な観点でみたときの雲の発生に影響を与える因子は何だろうか。 宇宙線が過飽和気体中を通過する際、周囲の蒸気を凝結させて雲を作る。この様子は霧箱というごく一般的な実験装置で確認することができるが、大気中でもこのような過程が一般的に起こっているかも知れない。人工衛星の観測データを解析し、雲量と宇宙線量の関係を調べてみたところ、両者の変動は高い相関を示していた。著者らは直ちにこれを学会で発表した。 更にその論文を読んだイスラエルのシャヴィブらは、古気候学的な手法を用いて過去数億年にわたる気温と宇宙線の相関を明らかにし、その変動パターンから驚くべき考察を得た(*1)。宇宙線の変動は銀河系の腕構造を太陽系が移動する際に通過する星間物質密度と相関しているというのだ。つまり銀河系の構造と地球気候が相関しているというのである。この事実は、気候変動が生物の進化を促してきたという考え方に基づけば、銀河構造の進化と生物進化という、更に驚くべき関係性を示唆している。 最新の観測によれば、太陽の磁場活動の低下などにより、地表に到達する宇宙線の量が増加しているらしい。本書に従えば、これは地球の寒冷化を示唆しており、各方面での対策が必要だろう。特に心配されるのは食料生産だ。1993年の米騒動からも明らかだが、ちょっとした寒冷化でも農業生産には深刻なダメージを与えることから、低温・低日射でも収量を確保可能な農法の開発を可及的速やかに進める必要がある。 *1 Nir J. Shariv,Jan Veizer,2003,Celestial driver of Phanerozoic climate?,GSA TODAY 2003/7,pp4-10
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