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世界紛争地図 角川SSC新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川SSコミュニケーションズ/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2010/03/09 |
JAN | 9784047315198 |
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
世界は紛争に溢れている。ロシアによるウクライナ侵攻は毎日聞き飽きるほどニュースで報じられているが、中国の台湾侵攻も現実的なものになってきているだけでなく、韓国との竹島問題、ロシアとの北方領土問題、そして中国は尖閣諸島のみならず沖縄までもその支配下に組み込もうとあからさまに日本を挑...
世界は紛争に溢れている。ロシアによるウクライナ侵攻は毎日聞き飽きるほどニュースで報じられているが、中国の台湾侵攻も現実的なものになってきているだけでなく、韓国との竹島問題、ロシアとの北方領土問題、そして中国は尖閣諸島のみならず沖縄までもその支配下に組み込もうとあからさまに日本を挑発している。力がなければ(地力による外交力も勿論)、容易く他国は日本を脅かす。既に北朝鮮のミサイル発射は電車の運行や避難を強いられるなど現実社会にさまざまな弊害や危険を及ぼしている。 本書はその様な日本人が身近に感じる紛争だけではなく、世界に燻るもしくは顕在化して既に火の粉を撒き散らす紛争まであらゆる危機を明らかにする。 多くは世界中に存在するテロ組織の存在によるものではあるが、危険の要因はそこだけ見ていても解らない。テロ組織や内戦が生まれる背景には、様々な要因がある。資源や水源などの利権をめぐるもの、民族や宗教の対立、そして大陸国が自由に海へ出るための地政学的なものなどあらゆるリスク要因が世界には散りばめられている。 特に冷戦終了後の旧ソ連を構成するロシアと周辺国の争いは顕著だ。ソ連崩壊後、共産圏は西欧との間に緩衝地帯が一時的に失われた。ロシア周辺諸国がソ連影響下を維持したままなら大した影響はないが、グルジアやアフガニスタンなどは明らかにロシアにとっては失ってはならない地だ。そこになんらかの火種があれば、アメリカをはじめとする西側諸国は勢力圏の拡大を図る。具体的には現在ウクライナ侵攻で問題となっているNATO加盟などだ。既にロシアはバルト三国の加盟によりカリーニングラードを飛地に西側NATOにナイフを突きつけられた状態にある。そこへウクライナが加盟すれば西に南にロシアは脅威に晒される。緩衝地帯がなくなることは命を狙う敵と同じ布団で寝る様なものだ。暗黙的にそれを理解して敢えてNATOと距離を置いてきた北欧諸国はウクライナ侵攻を機に一気にNATO加盟へ向け動き出す。ロシアにとってウクライナはロシアの生まれ故郷として譲れないのは理解できるが、その影響がロシアを更に脅威に晒すことまで正確に予測していただろうか。当面はこのロシアと周辺の動きには注意を要する。 現代の社会はグローバリズムが極端に進んで、一国の問題が自国内に影響を収める事など滅多にない。経済的に複雑に結びついた糸の一本を強く引っ張り、つられて別の意図が緊張する様に世界は結びついてしまっている。食料問題もエネルギー問題もこうしたどこかの国の不安定が不安と懸念へあっという間に拡がっていく世界だ。 日本人に馴染みの深いインドネシアやフィリピンなどの東南アジア諸国、インドとパキスタン、更には地中海にもアフリカにも、世界の紛争地図は真っ赤に塗りつぶされている。赤いインクがまわりに滲んでいく様に、その影響は周辺諸国へ拡がる。いつ日本も地球の裏側で起こった紛争の影響を受けるか解らない。今は安全に見えていても、前述した様な紛争の要因は至る所に潜んでいる。こうなるとアメリカ頼みの国防も見直しに迫られる状況にも理解を示せる。 しかしながら真の平和=紛争のない世界は全てが武器を放棄し、憎しみの感情、他人を羨む感情を捨てることでも実現可能だ。だから北朝鮮の様な国がいち早くミサイル実験を停止して、まずは自国の貧民救済に目を向け、世界がそれを支援する動きが必要だ。まだまだ世界の平和は遠い。
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今世界で問題になっている紛争の概要を把握できる。 歴史的背景もだいたいの流れレベルなので、 個々の項目についてより詳しく知りたければ 専門の本をもう一つ読んだ方がいい。 導入には適していると思う。
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各国のテロの背景が知れます。 紛争辞書みたいな使い方です。新聞読んでて○○紛争とあったらこの本でその背景を読む、みたいな。 テロかー
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