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リハビリの夜 シリーズ ケアをひらく
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 医学書院 |
発売年月日 | 2009/12/01 |
JAN | 9784260010047 |
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リハビリの夜
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商品レビュー
3.9
42件のお客様レビュー
「ヤバい、超面白い」という星野源さんの帯につられて読んだが、本当に超面白くて一気に読んでしまった。医学書とのことだが、かなり読みやすい。 脳性まひ当事者で小児科医の熊谷晋一郎さんが、ご自身のリハビリ体験を綴った本。幼少期のリハビリ体験はかなり辛いものでもあっただろうが、悲壮感は...
「ヤバい、超面白い」という星野源さんの帯につられて読んだが、本当に超面白くて一気に読んでしまった。医学書とのことだが、かなり読みやすい。 脳性まひ当事者で小児科医の熊谷晋一郎さんが、ご自身のリハビリ体験を綴った本。幼少期のリハビリ体験はかなり辛いものでもあっただろうが、悲壮感は一切なく淡々とつづられ、ときにくすりとさせられる軽やかな筆致だ。 リハビリテーションのあり方について、考えさせられる。健常者の動きを目標としたリハビリは、障害者に健常者への「同化」を求めることで、それはときに虐待や加害につながりかねず、障害者の人権侵害となりうる。また「障害のある身体を受容する」という考え方が、ケアする側に都合よく使われることにも警戒しなければならない。 著者はそうしたリハビリにおける抑圧を経験するうちに、一種のマゾヒズムである「敗北の官能」が胚胎したとのことだが、たとえばトイレに間に合わなくて失禁してしまったときなど、張り詰めた緊張が一気に弛緩したときの、敗北感や屈辱と同時に感じられるなんとも言えない恍惚は、わりと普遍的に誰もが感じうるものなのではないかと思った。 「健常な動き」を目標として自立を目指すよりも、周囲のモノや他者による介助を前提として身体を開いていくことによって、以前より出来ることが増えていくさまは興味深かった。絶対に失禁してはならないと常に緊張していたときより、失禁したらしたで仕方ない、失禁してしまっても何とかなると考えるようになってからの方が、失禁してしまう回数が減ったというのが示唆的だ。 本書は障害者支援がテーマだが、他者(自身の身体も含む)と“ほどきつつ拾い合う関係”を構築することや、自身の身体や周囲の環境と対話し交渉していくことは、健常者にとっても必要不可欠なことだと感じる。
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医学書ならではの難しさも確実にあるのだけど、脳性まひ当事者である筆者だからこそ見ることができる、そして体感することができる世界、辿り着くことができる思考法を本書を通して追体験するような不思議な読書だった。「身体が動く」という当たり前が揺さぶられた。
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脳性まひの小児科医が リハビリを通じて自らの身体と向き合う、当事者研究である その知見を通して、身体的衰えをこう捉える 『衰えはある意味「敗北」であるが、それは同時に「許し」でもあり「つながりの回復」である。そしてその回復の過程には官能を伴うのだ』
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