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2つの「油」が世界を変える 新たなステージに突入した世界穀物市場 JA総研研究叢書
定価 ¥2,860
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 農山漁村文化協会 |
発売年月日 | 2010/02/25 |
JAN | 9784540101335 |
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2つの「油」が世界を変える
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2つの「油」が世界を変える
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2つの油とは「大豆油」と「バイオディーゼル」である。 世界の食糧問題は、マルクスの人口論の幾何的増加を無視できなくなった。 環境問題・温暖化による世界異常気象で農業の適応が難しくなることに加えて砂漠化による耕作地減少で、食糧危機は間近に迫っている。 20世紀初頭の植物油の需要の...
2つの油とは「大豆油」と「バイオディーゼル」である。 世界の食糧問題は、マルクスの人口論の幾何的増加を無視できなくなった。 環境問題・温暖化による世界異常気象で農業の適応が難しくなることに加えて砂漠化による耕作地減少で、食糧危機は間近に迫っている。 20世紀初頭の植物油の需要の高まりから大豆は注目されるようになった。元は安価な大豆粕を米生産の肥料につかうことが最初であった。しかし第2次世界大戦後の1950~1960年代には食料の需要は「主食」ではなく「食肉」へ移り、肉の飼料としての蛋白源となる大豆粕の価値は一気に高まりを見せた。蛋白質含有量が50%近くもあるからである。 1972年のロシアの異常気象(Winter kill)から穀物の価格は大幅に上昇した。アメリカは72~73年で4500万tの穀物輸出増加を果たした。そしてアメリカに依存しなくてはいけない状況になり、アメリカ農業の台頭し、穀物ブームが起きた。 だがそれを過ぎると大豆の生産面積は減少の一途を辿り、輸出の低迷が起きる。(価格低迷もおき、1997年までは収まらなかった) また1980年代には健康ブームがおき、動物油・バターの敬遠よりそれまでは大豆粕が目的になって輸出していたのが大豆油に変わった。NO MORE GRAIN EMBERGOという輸入に関してのアメリカ離れがおき、ECの農業生産増加からの輸出国化が進みますます大豆離れも進む。穀物ブームは終わる。その中でカーギルなどの穀物メジャーは生産拠点を南米に移す。そこから南米と米国の輸出合戦が起きた。 2000年代に入ると、BRICsに加えNEXT11と呼ばれる発展国がどんどんと現れる。当然食肉の需要を増え大豆粕の需要が増えた。 さらにバイオディーゼルへ注目が集まった。きっかけは燃料枯渇からである。その原料である南米輸出国からのサトウキビが高騰し、砂糖の値上がりも今後考えられる。 発展し世界の油への需要が高まる今、生物資源の枯渇、争奪戦はますます加速する。それをいかにして食い止めるかが今後の課題となる。
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