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堂場警部補の挑戦 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2010/02/25 |
JAN | 9784488491017 |
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堂場警部補の挑戦
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商品レビュー
3.1
14件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読んだことのない作家さんを、と選んだ1冊。 創元推理文庫、けっこう好きなので。 4つのお話、“連作としても意外な展開を辿るので頭から順にお読みください。”と帯にあったので、素直に順番に読む。 ひとつ説明してしまうと色々崩しちゃいそうなので、あらすじは述べず、個人的感想だけ。 全てのお話に、ちゃんと謎が用意されていて、それなりに凝っているとは思う…んだけれど、あれだけあっちこっちにいったのに、こういうことなの??と、物足りなさというか、「そうか…」と静かに読み終えてしまう。 堂場刑事というひとつのキャラクタを1冊の本を通してうまく使っていて、そこは面白いなと思った。 そこがこの本の肝なんだろうな。 もう少しそのキャラクタに魅力があったら楽しめたかも。
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蒼井上鷹の連作ミステリ。第1部では「堂場警部補」が,第2部では「堂場巡査部長」が,第3部では「堂場刑事」が登場と,少しずつ設定が異なっている。全く独立した4つの短編からなっているのかと思うと,これら全てが第4部で,小説家を目指している兄弟の作品であるという設定が明らかになる。 4つの作品が繋がっているが,個別の作品の中に他の作品の伏線になるような記載は,ほぼ存在しない。第4部は,文庫本書き下ろしなので,文庫化する際に,後付けで作られた設定だと思われるが,個別に作られた作品に意味を持たせる趣向は嫌いではない。 4つの作品は,いずれも蒼井上鷹らしく,ひねりの効いたミステリだが,白眉は第2部の「堂場巡査部長最大の事件」。殺人事件の容疑者から監視を依頼された堂場巡査部長が,途中で居眠りをしてしまったために,容疑者のアリバイが曖昧なものになってしまったという設定。「本来完璧なはずの,あやふやな証人のせいであやふやになっちゃったアリバイは,それ以上崩しようがない」というパラドックス状態に。しかし,この話はアリバイ崩しに留まらず,容疑者と堂場巡査部長の不倫が明らかになり,この不倫で被害者から堂場巡査部長が揺すられていたという事実まで明らかになり,なんと堂場巡査部長が真犯人というオチ。その上で,堂場夫妻の服毒死体と「自分たちの将来に絶望した」という遺書が発見されるという終わり方をする。なんとも嫌な読後感の短編。しかし,こういうモヤモヤしたミステリは結構好み。 とはいえ,ミステリとしてのデキは普通。評価としては★3かな。
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これぞ蒼井さんの作品って感じで、いい意味でのひねくれ具合。 はじめ目次を見て堂場さんがドンドン警察内で降格されていき とうとう役職までも剥奪?なんてストーリーかと思いきや 各話それぞれ違った内容で展開し、かつひねくれています。 第三話の「堂場刑事の多難な休日」なんかドタバダ劇なのに ちゃんとミステリしてるしほんと蒼井さんの作品は面白い。 そして最後の第四話の「堂場IV/切実」で一話から三話までを 強引にまとめちゃった話もすごく面白かったですね。 だんだん蒼井ワールドにはまっていってます。
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