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レヴィ=ストロース 入門のために 神話の彼方へ KAWADE道の手帖
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レヴィ=ストロース 入門のために 神話の彼方へ KAWADE道の手帖

文学・エッセイ・詩集

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レヴィ=ストロース 入門のために 神話の彼方へ KAWADE道の手帖

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2010/02/28
JAN 9784309740324

レヴィ=ストロース

¥605

商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2020/04/29

レヴィ・ストロースの逝去が2009年10月30日。本書の初版発行が2010年2月28日。4か月程度で出版された追悼文集かと思ったら、以外に重くて、中々読み進められない。長いこと積読にしていたが、単身生活を終え、新コロナ渦の引き籠り生活中でやっと読み終える。 本書の中でも川田順造...

レヴィ・ストロースの逝去が2009年10月30日。本書の初版発行が2010年2月28日。4か月程度で出版された追悼文集かと思ったら、以外に重くて、中々読み進められない。長いこと積読にしていたが、単身生活を終え、新コロナ渦の引き籠り生活中でやっと読み終える。 本書の中でも川田順造、渡辺公三、小田亮、今福龍太の諸氏の文書が読み応えがある。小田亮「レヴィ=ストロース入門」は読んだが、神話構造のトポロジー数学のアナロジーを特に論じたものと思ったが、その点の論及はない。真正の社会をwhat(何者)かではなく、who(誰)というその人の全体性で結びついた世界としている。しかし、要素の取替、または関係性の取替が可能なのが「構造」ではないのだろうか。 本書のあちこちでレヴィ・ストロースの文書の美しさ、その詩的表現への言及がある。河出学術文庫の「悲しき熱帯」を昔読んだが、読み辛くて四苦八苦した身には意外。 中盤はやや薄めの評論の印象だが、終盤の「レヴィ=ストロースからはじまる」の一連の文章は、何となく知った気になっていた構造主義を考え直すことを迫ってくる。 そのうちの3つの論文がレヴィ=ストロースの継承者であり、批判者であったペール・クラストルに言及している。 交差イトコ婚が「女の交換」という隠れた循環構造に及ぶというのは、入門書でも書いてあることだが、「女は女と交換される」ほかない、単なる交易の一部ではありえず、財一般の交易とも同じでないという文章には納得しつつ、自分の理解の浅さを知らせらた。 交易関係の失敗が戦争との交換主義的解釈に対するクラストルの批判。社会に潜在している戦争機械が「女=性と家族」を巡って現生化しやすいこと。 評論は国家が戦争機械を飼い慣らし、暴力と法を独占するというドゥルーズ=ガタリまで進んでいく。 とても難しくて、理解できたとは云えないが、川田訳の「悲しき熱帯」は読まないといけないなあ。

Posted by ブクログ

2014/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 20世紀最大の巨人の多面的で限りなく豊かな思想と軌跡を読むための決定版。 川田順造、渡辺公三、小田亮、出口顕、今福龍太、港千尋、安藤礼二、松枝到、小沼純一など。 [ 目次 ] レヴィ=ストロースに出会う(川田順造―レヴィ=ストロースへの道/レヴィ=ストロースからの道;渡辺公三―レヴィ=ストロースは何を問うたのか―世界にはじめて直面した人類のように ほか) レヴィ=ストロースを読むよろこび(今福龍太―野生の調教師―従順な猿、変身する鳥、神秘の猫;港千尋―神話的直観の庭で ほか) 未来のレヴィ=ストロースへ(淺野卓夫―サンパウロ、時の窓辺で―レヴィ=ストロースと「忘れられた日本人」;石川直樹―レヴィ=ストロースの戒め ほか) レヴィ=ストロースからはじまる(松田素二―反人種主義という困難―レヴィ=ストロース『人種と歴史』を読み直す;石原俊―戦争機械/女の交換/資本主義国家―ノマドとレヴィ=ストロース ほか) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]

Posted by ブクログ

2013/06/18

P130-136の坂口恭平「路上のブリコルールへ」が面白い。「路上生活者のあり合わせの物で家や日用品を間に合わせてしまう状況は、レビィストロースがブラジルやアフリカの奥地で関わった、未開部族が限られた資源の中で、ジャングルで不意に拾った棒を後で活用するような状況と同じ」というブリ...

P130-136の坂口恭平「路上のブリコルールへ」が面白い。「路上生活者のあり合わせの物で家や日用品を間に合わせてしまう状況は、レビィストロースがブラジルやアフリカの奥地で関わった、未開部族が限られた資源の中で、ジャングルで不意に拾った棒を後で活用するような状況と同じ」というブリッジは確かにと思った。見方を一つ足された文章でした。

Posted by ブクログ

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