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近世日本社会と宋学
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
| 発売年月日 | 2010/02/25 |
| JAN | 9784130301527 |
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近世日本社会と宋学
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商品レビュー
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近世の前半における日本思想史をいろどるのは、朱子学を中心とする儒学の隆盛です。徳川家康が林羅山を重用し、朱子学が体制イデオロギーの役割を果たしたといった見かたは、尾藤正英らによってくつがえされていましたが、朱子学を中心とする宋学と日本社会とのあいだに横たわる巨大な溝に対して、当時...
近世の前半における日本思想史をいろどるのは、朱子学を中心とする儒学の隆盛です。徳川家康が林羅山を重用し、朱子学が体制イデオロギーの役割を果たしたといった見かたは、尾藤正英らによってくつがえされていましたが、朱子学を中心とする宋学と日本社会とのあいだに横たわる巨大な溝に対して、当時の日本の思想家たちがどのように向きあってきたのかということについては、じゅうぶんな検討がなされてきませんでした。本書において著者が取り組むのは、そうした課題にこたえることです。 本書の第二章では、「士」「家」「礼」などの概念について、中国社会と日本社会のあいだに大きなちがいが存在していたことが解説されています。山崎闇斎や熊沢蕃山といった近世初期の思想家たちは、そうしたちがいに対処するためのさまざまな議論を展開しました。さらに伊藤仁斎は、彼が当時の日本社会においてじっさいに生きていた人情を率直なまなざしでとらえ、それを彼の思想のうちに反映させました。著者はこれらの思想家たちの営みを、「この東アジアの島国で展開された、外来思想の受容をめぐる壮大な実験劇として、改めて総括的に把握すること」を、本書の目標に掲げています。 近世日本思想史を、儒学という外来思想と日本社会という土壌という、簡単になじむことのない関係のもとではぐくまれていったという本書の基本的な理解の枠組みは、ひろい意味では思想に対する歴史的なアプローチにのっとったものですが、かつてのマルクス主義のような安易な反映論にもとづいてではなく、外来思想を消化しようとする思想家たちの独創的な営みとしてとらえているところが、たいへんおもしろいと感じられました。
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