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普通をだれも教えてくれない ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2010/02/10 |
JAN | 9784480092700 |
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普通をだれも教えてくれない
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24 28 60 納得 100 109 137 144 164 167 238 安部公房 253 270 大阪=リベラル
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ちくま学芸文庫 鷲田清一 「 普通をだれも教えてくれない 」 事件や災害、都市問題など から人々が生きていくなかで重要なものは何かを問い続けた哲学エッセイ タイトルの「普通」とは、生きていく上での拠り所であり、 人と人との基本的な関わりを意味しているように思う 他...
ちくま学芸文庫 鷲田清一 「 普通をだれも教えてくれない 」 事件や災害、都市問題など から人々が生きていくなかで重要なものは何かを問い続けた哲学エッセイ タイトルの「普通」とは、生きていく上での拠り所であり、 人と人との基本的な関わりを意味しているように思う 他者を支え、他者から支えられて生きていく相互依存 や 同一の理念なしでも成り立ち、多元的な価値基準を内蔵する都市社会に 「普通」を見出している 「老い」に関する言葉は 名言 「老いというのは〜できなくなったことが、どんどん増えていく経験である〜人生を〜できなかったことから見据えることができる〜「する」ことよりも「ある」こと の意味にふれようとする」 安部公房「箱男」について 「箱をかぶり、誰でもなくなることによって、匿名という自由を獲得する〜匿名は デモクラシーの前提であり、デモクラシーの原理を突きつめれば、社会の全員が箱男になる」という解釈は、なるほどと思う プレザンス(その場にいてくれること)のポジティブな意味 予備軍がいてくれるからこそ、われわれは余力を残さず、使いきることができる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本の主要テーマを一つ挙げるとすれば、わたくしとは何か、ではないだろうか。所有していること、すなわち私有(private)の語源は、「剥奪されている」ということにある。我々は、自分の体を所有していて、どう扱うか、どう飾るかは自分の自由だと思っている。しかし、身体の本質は交差や交換にあり、こうした「『交通』という契機」を取り除いた上ではじめて、自分のものと言える。 また、家の中で一人きりになれる空間を設けるようになったのは戦後のことだが、皮肉にもインターネットの登場は、私の空間こそを公の入口とした。 何が私で、何が公なのか、そしてそこにはっきりとした境界はあるのか。日頃考えもないようなことについて考えさせられる。
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