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普通をだれも教えてくれない の商品レビュー

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16件のお客様レビュー

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2023/07/20

24 28 60 納得 100 109 137 144 164 167 238 安部公房 253 270 大阪=リベラル

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2023/07/12

ちくま学芸文庫 鷲田清一 「 普通をだれも教えてくれない 」 事件や災害、都市問題など から人々が生きていくなかで重要なものは何かを問い続けた哲学エッセイ タイトルの「普通」とは、生きていく上での拠り所であり、 人と人との基本的な関わりを意味しているように思う 他...

ちくま学芸文庫 鷲田清一 「 普通をだれも教えてくれない 」 事件や災害、都市問題など から人々が生きていくなかで重要なものは何かを問い続けた哲学エッセイ タイトルの「普通」とは、生きていく上での拠り所であり、 人と人との基本的な関わりを意味しているように思う 他者を支え、他者から支えられて生きていく相互依存 や 同一の理念なしでも成り立ち、多元的な価値基準を内蔵する都市社会に 「普通」を見出している 「老い」に関する言葉は 名言 「老いというのは〜できなくなったことが、どんどん増えていく経験である〜人生を〜できなかったことから見据えることができる〜「する」ことよりも「ある」こと の意味にふれようとする」 安部公房「箱男」について 「箱をかぶり、誰でもなくなることによって、匿名という自由を獲得する〜匿名は デモクラシーの前提であり、デモクラシーの原理を突きつめれば、社会の全員が箱男になる」という解釈は、なるほどと思う プレザンス(その場にいてくれること)のポジティブな意味 予備軍がいてくれるからこそ、われわれは余力を残さず、使いきることができる

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2023/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本の主要テーマを一つ挙げるとすれば、わたくしとは何か、ではないだろうか。所有していること、すなわち私有(private)の語源は、「剥奪されている」ということにある。我々は、自分の体を所有していて、どう扱うか、どう飾るかは自分の自由だと思っている。しかし、身体の本質は交差や交換にあり、こうした「『交通』という契機」を取り除いた上ではじめて、自分のものと言える。 また、家の中で一人きりになれる空間を設けるようになったのは戦後のことだが、皮肉にもインターネットの登場は、私の空間こそを公の入口とした。 何が私で、何が公なのか、そしてそこにはっきりとした境界はあるのか。日頃考えもないようなことについて考えさせられる。

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2021/08/11

1990年後半から2000年代前半の筆者の体験や当時の時事問題をもとに、哲学的な思考をしていくエッセイ集。1トピック数ページでそれが何十もある構成になっており、わたし、身体、ファッションを扱った話が多い。 タイトルから「普通」とは何か。その構造や輪郭を明らかにしてくれることを期...

1990年後半から2000年代前半の筆者の体験や当時の時事問題をもとに、哲学的な思考をしていくエッセイ集。1トピック数ページでそれが何十もある構成になっており、わたし、身体、ファッションを扱った話が多い。 タイトルから「普通」とは何か。その構造や輪郭を明らかにしてくれることを期待していたが、答えは書いていない。ヒントくらいは得られるかもしれないが。 その観点では少しがっかりだったが、エッセイ集の中で興味深い表現や考えを知ることができたので、良しとした。 「メディアと言うのは、それなしでもいられる個人たちを外側からつなぐものではない。メディアはわたしたちを内側から変える。じぶんでも気づかないあいだに。」253p

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2019/03/15

1 普通をだれも教えてくれない―人生のベーシックス 2 ひとは日付に傷つく―神戸児童虐殺事件と阪神大震災 3 からだが悲鳴をあげている―パニック・ボディ 4 ずっとこのままだったらいい―干上がる私的な空間 5 街が浅くなった―都市の肌理 6 思いがとどくだろうか―ホスピタリティに...

1 普通をだれも教えてくれない―人生のベーシックス 2 ひとは日付に傷つく―神戸児童虐殺事件と阪神大震災 3 からだが悲鳴をあげている―パニック・ボディ 4 ずっとこのままだったらいい―干上がる私的な空間 5 街が浅くなった―都市の肌理 6 思いがとどくだろうか―ホスピタリティについて 著者:鷲田清一(1949-、京都市、哲学者) 解説:苅部直(1965-、東京都、政治学)

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2018/11/22

今のこの国で 「あれっ?」 と感じている さまざまな違和感を 一つ一つ易しい言葉で 解きほぐしてくださっている そんな感じの 哲学エツセイです ややもすれば どんなものにも 直ぐにクロシロをつけてしまいがちな 今の時勢を 「どうでしょうねぇ…」 と思っていただけに わからない...

今のこの国で 「あれっ?」 と感じている さまざまな違和感を 一つ一つ易しい言葉で 解きほぐしてくださっている そんな感じの 哲学エツセイです ややもすれば どんなものにも 直ぐにクロシロをつけてしまいがちな 今の時勢を 「どうでしょうねぇ…」 と思っていただけに わからないものを そのままの状態にして じっと 考え続けている人には ちょうど よいかもしれませんね

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2018/11/18

元阪大総長が1996年から2008年にかけて書いたエッセイを集めた一冊。哲学者らしい切り口と、哲学者らしくないユニークな切り口の両方があって、読者を飽きさせない。 ただ、このエッセイ集はどうにもワタシは受け付けられなかった。なぜなら、大半の切り口が否定的なものだったから。「普通」...

元阪大総長が1996年から2008年にかけて書いたエッセイを集めた一冊。哲学者らしい切り口と、哲学者らしくないユニークな切り口の両方があって、読者を飽きさせない。 ただ、このエッセイ集はどうにもワタシは受け付けられなかった。なぜなら、大半の切り口が否定的なものだったから。「普通」「社会人」という言葉の定義はまだ共感できる部分もあったが、ケータイに関するくだりや、スポーツの応援のくだりなどはワタシには耐えられなかった。明るい話ももちろんあるのだけれど、それについてもどこかで何かを否定してから話を結ぶ。既存のものを否定して論を張るという手法はアリとは思うが、それが一冊の中でこれほど続くとさすがに辛い。

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2018/05/17

【いちぶん】 みんな分かっていて、それをも含み込んで、近づきもせず、立ち去りもしない、「よう」という眼。 旧い友だちにそういう眼をふと感じることがある。たまに会って、いろいろ聴いてもらいたい、吐き出したいという想いがあったのに、じかに会えばその話はどうでもよくなって、それについて...

【いちぶん】 みんな分かっていて、それをも含み込んで、近づきもせず、立ち去りもしない、「よう」という眼。 旧い友だちにそういう眼をふと感じることがある。たまに会って、いろいろ聴いてもらいたい、吐き出したいという想いがあったのに、じかに会えばその話はどうでもよくなって、それについて一言もふれなくて、最後は「いろんなことがあるねえ」とつぶやく。

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2014/11/12

それぞれのエッセイが書かれた年が記されているので、その時代状況を踏まえながら、読み進めることが出来るのは嬉しい。 「ものには旬というものが……」と「藝と余韻」が佳かった。

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2014/11/06

哲学あh多くの人の中に生きている、本当に大事なものは何か、それを人々の生き方のうちに見つけるのが哲学ではないか。哲学理論を発明するのでhなく哲学を発見すること、っして生きられたそれを言葉やrンりにいて、多くにhとに伝えること、そういう媒介者の役割が哲学者の仕事。 ヨーロッパでは...

哲学あh多くの人の中に生きている、本当に大事なものは何か、それを人々の生き方のうちに見つけるのが哲学ではないか。哲学理論を発明するのでhなく哲学を発見すること、っして生きられたそれを言葉やrンりにいて、多くにhとに伝えること、そういう媒介者の役割が哲学者の仕事。 ヨーロッパでは哲学は日本で思い描くよりおmはるかに社会的な事柄をその思考の対象にしている。

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