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陵墓と文化財の近代 日本史リブレット97
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山川出版社 |
発売年月日 | 2010/01/25 |
JAN | 9784634547094 |
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陵墓と文化財の近代
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陵墓と文化財の近代
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
リブレットにしては史料も多く硬派な本。ただ、百舌鳥古墳世界遺産の年にこれを読めたのはある意味良かった。世界遺産は日本の文化財行政にとって黒船的なやくわりをはたしたと。逆にそれがなければ19世紀的学千あがのこりつづけてしまったと。古墳と被差別部落茨木のザビエルなどなど、興味深いトピ...
リブレットにしては史料も多く硬派な本。ただ、百舌鳥古墳世界遺産の年にこれを読めたのはある意味良かった。世界遺産は日本の文化財行政にとって黒船的なやくわりをはたしたと。逆にそれがなければ19世紀的学千あがのこりつづけてしまったと。古墳と被差別部落茨木のザビエルなどなど、興味深いトピックもある。黒板については、あらためて調べてみても面白いかもしれない。
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この本の最後において「21世紀の陵墓問題」という内容で締めくくられている。 抜粋・引用すると、文化財保護法第4条には「貴重な国民的財産である」文化財の「保護」「公開」「文化的活用」の理念が明記される。 国有財産としての皇室用財産である陵墓を、いかに「保存」「公開」「文化的活用」す...
この本の最後において「21世紀の陵墓問題」という内容で締めくくられている。 抜粋・引用すると、文化財保護法第4条には「貴重な国民的財産である」文化財の「保護」「公開」「文化的活用」の理念が明記される。 国有財産としての皇室用財産である陵墓を、いかに「保存」「公開」「文化的活用」するかについての、「国民」的議論が必要であろう。とりわけ明確に皇室に近い祖先の眠る泉湧寺や明治天皇陵とは性格が違い、少なくとも6世紀初めの継体朝以前の「陵墓」となった巨大古墳群については、本来、歴史化した文化遺産であることを確認して、宮内庁が天皇家の祖先の墓としてのみ管理することなく、「万世一系」のイデオロギーから自由になり、文化財保護法のなかで、「保存」「公開」「文化的活用」のあり方を考えてはどうだろうか。「19世紀の陵墓体系」は「21世紀の学知」のなかでみなおすべきであろう。 という基本的な考え方の下、以下のような内容である。 ➀世界遺産と「19世紀の陵墓体系」 ②陵墓がつくられる 近世の修復/明治維新と陵墓/大日本帝国憲法と陵墓 /皇室陵墓令 ③陵墓と人びととの関わり ④近代の学知と陵墓治定 となっています。 陵墓の歴史的変遷、近代での皇国史観との関連性、そして文化財として今後どのような展開があり、国民的コンセンサスが得られるのか、日本人とは何ぞや?ということで、開かれた陵墓となっていくことを祈っています。
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[ 内容 ] 万世一系の「十九世紀の陵墓体系」は、記紀批判のない文献考証と、現地で「口碑」や伝説を収集する「十九世紀の学知」によって決められた。 大正期以降にあらわれ、敗戦から今日まで公認となる津田左右吉の古代史・神話研究、浜田耕作などの考古学といった「二十世紀の学知」と齟齬を生...
[ 内容 ] 万世一系の「十九世紀の陵墓体系」は、記紀批判のない文献考証と、現地で「口碑」や伝説を収集する「十九世紀の学知」によって決められた。 大正期以降にあらわれ、敗戦から今日まで公認となる津田左右吉の古代史・神話研究、浜田耕作などの考古学といった「二十世紀の学知」と齟齬を生じるにもかかわらず、「十九世紀の陵墓体系」は「凍結」された。 本書では、ひとり陵墓の問題のみならず、広く文化財をめぐる歴史認識としてとらえた。 [ 目次 ] 1 世界遺産と「19世紀の陵墓体系」(2008年神功皇后陵への立入り;世界遺産と陵墓 ほか) 2 陵墓がつくられる(近世の修陵;明治維新と陵墓 ほか) 3 陵墓と人びとの関わり(近世の神功皇后信仰;伝説と陵墓 ほか) 4 近代の学知と陵墓治定(西都原古墳の発掘;幻の『大阪府庁文書』 ほか) 21世紀の陵墓問題 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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