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核時計零時1分前 キューバ危機13日間のカウントダウン
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日本放送出版協会 |
発売年月日 | 2010/01/28 |
JAN | 9784140814130 |
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核時計零時1分前
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商品レビュー
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1962年10月のキューバ危機について、さまざまな当事者の視点と膨大な記録の追跡から描いた大著。10月16日から10月28日までの間、刻一刻とどこで、誰が、何を考え、何をしていたのかを、ケネディ大統領、フルシチョフ書記長、カストロ議長といった国家元首から、一兵卒に至るまでのあらゆ...
1962年10月のキューバ危機について、さまざまな当事者の視点と膨大な記録の追跡から描いた大著。10月16日から10月28日までの間、刻一刻とどこで、誰が、何を考え、何をしていたのかを、ケネディ大統領、フルシチョフ書記長、カストロ議長といった国家元首から、一兵卒に至るまでのあらゆる登場人物により話が進んでいく。 キューバ危機というと、アメリカとソ連という当時の二大大国がそれぞれのトップを筆頭に国の威信をかけて対峙しながら、最後は何とか核戦争が回避された、というくらいの認識しかなかったが、本書を読んで、どのように進行していったかが、手に取るように分かった。後書きに書いてあるが、当事者へのインタビューや膨大な記録の検証を行なっているため、そこから紡ぎ出される臨場感はすごいものがある。 アメリカやソ連のトップ層が意思決定しているのだから、緻密な情報収集をもとに、冷徹なエリートが綿密かつ合理的にロジックを組み立て、適時適切に対処してるのだろうとイメージしがちだか、その混乱ぶり、意見の乱れ具合は、やはり人間の集合という意味においては大して変わることはないのだなという印象だった。 最後のフルシチョフの声明もケネディの最終決断が発表されるという誤報に基づいて急いで作成されたという経緯を見ると、歴史は何という偶然によって成り立っているのかと驚いてしまう。 ただ、キューバ危機が実際には回避され、核戦争が避けられたのは、ケネディとフルシチョフという個人の想像力や体験によるところが大きいという気がする。2人とも、自分が開戦や核ミサイルの発射の決断をすると、どうなるかがしっかり理解できていたし、またそれについて恐怖することができていた。一方で、もう1人の当事者であるカストロはその破滅的な状況を受け入れるかのような振る舞いだったようで、トップが想像力や恐怖心を抱くことのできる精神性を欠いていたら、世界はすぐに破滅的な状況に陥るのではないかという恐ろしさを逆に感じた。 そう考えると現代において、アメリカ、ロシア、中国その他大国と言われる国のトップが、ちょっとでも道を外すような決断をしたり、また自分の決断に伴う結果に対する想像力や恐怖心を欠いていると、人類の歴史はすぐにでも終わってしまうのではないかと思うし、それをどのように防ぐことができるのだろうか、世界はそんな奇跡によって続いているだけなのか、よく分からなくなってくる。
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フロリダの目と鼻の先。カリブ海に浮かぶ島国・キューバ。アメリカが 強い影響力を振るえたバティスタ政権が崩壊したキューバ革命後、 アメリカにとってこの島国は癪に障る国になった。 革命の英雄としてキューバのに君臨したフィデル・カストロが気に 食わん。どうにかして傀儡政権を樹立したい...
フロリダの目と鼻の先。カリブ海に浮かぶ島国・キューバ。アメリカが 強い影響力を振るえたバティスタ政権が崩壊したキューバ革命後、 アメリカにとってこの島国は癪に障る国になった。 革命の英雄としてキューバのに君臨したフィデル・カストロが気に 食わん。どうにかして傀儡政権を樹立したいアメリカは後にケネディ 政権の汚点となるピッグス湾事件を画策する。 亡命キューバ人を訓練しキューバ国内に送り込み、打倒カストロを 成功させるはずだったのが、僅か3日で大敗。キューバを取り戻す どころか、ソ連に接近させることになった。 あからさまに敵対することになったキューバとアメリカ。そして1962年 10月14日、アメリカのU2偵察機がキューバ上空で撮影した写真が 重大な「モノ」を写していた。 ソ連のミサイル基地がキューバに建設されている。キューバ危機と 呼ばれることになるこの事件を、アメリカ・ソ連・キューバの動向を 時系列で追ったのが本書である。 断片としてしか理解していなかったキューバ危機だが、わずが2週間 という時間で世界は危うく滅亡するところだったんだよね。当時の核 保有の2大国が、キューバを間に挟んで睨み合っているのだも。 ソ連が攻めて来るのなら、北極海の方向からだろうと思っていた アメリカ。だから、北へ向けての防備はしていた。まさか南のカリブ 海の島からミサイルが自国を狙っているなんて思わないわなぁ。 ケネディもフルシチョフも、核戦争なんてさらさらする気はなかった。 しかし「祖国か、さもなくば死を」で革命を成し遂げたカストロは、 アメリカがキューバを攻撃する気配を見せたら核ミサイルを発射 することを望んでいた。 三者三様の思惑。結局はカストロが敗者とはなるのだが、ソ連が カストロの意を汲んでいたらと思うとぞっとするわ。 危機の最中に次々と起こる思わぬアクシデント、公開された新 資料からの分析がなされた良書。660ページを超える大作は 時間がかかったが読んで損はなし。 ほんの少しだけ、何かが違っていたら今のこの世界はなかったかも しれないんだよねぇ。しみじみ。
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時系列で描かれた、ともすると物語風の書き口は時にノンフィクションとも思えぬ面白さで、キューバ危機の頃を伝えるが、まるで見てきたような語りを裏付けてくれるだけのインプットをしていた事は、あとがきでもそれを感じさせてくれる 関係ないが日本でも有名なルメイさんが結構面白いキャラで受けた
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