大人ドロップ 小学館文庫

樋口直哉【著】

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2010/01/13
• JAN: 9784094084597

商品レビュー

2024/03/04

私の好きなタイプの小説。学生の恋愛ものと日常系が合わさった感じ。普通の日常の中に少しの非日常が割り込んでくる。その非日常はいつだって綺麗に見える。私もこんな経験してみたい

2022/06/26

『記憶は記録じゃない、記憶は時にウソをつく』

大人と子供という曖昧なテーマを軸に、高校生の時を振り返るように話が進む。全体的にシンプルで読みやすいけれど、強いメッセージ性もあって、読み応えがあった。

私は読者を「わからせる」小説が苦手だ。高校生が達観したように語るのも違和感がある。ただ、前提として語りてが大人だから、当時そう考えていたというよりかは、今思えばという部分もあったんじゃないかという解釈に思えて、抵抗なく読むことができた。

作中には大人でも子供でもなかったころというキーワードが出てくるが、私自身今でも大人でも子供でもないから、早くドロップを食べなくちゃいけないのかもしれない。

2018/01/08

大人になってから振り返る、大人ってなんだろうと悩んでいた時代。大人でも子供でもない、そんな高校生の夏休みの出来事。

うーん、最後にもうひとひねりあるのかと、ちょっと期待してしまいました。