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拮抗 ハヤカワ・ノヴェルズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2010/01/15 |
JAN | 9784152090980 |
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拮抗
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
むぎゅ〜 この感情を正確にお伝えするには、どうしても作者のディック・フランシスの説明から始めねばならない しばし、お付き合い願いたい ディック・フランシスは1920年にイギリスのウェールズで生まれました 祖父も父も騎手であり自然と騎手になったようですが、騎手としては背が高かっ...
むぎゅ〜 この感情を正確にお伝えするには、どうしても作者のディック・フランシスの説明から始めねばならない しばし、お付き合い願いたい ディック・フランシスは1920年にイギリスのウェールズで生まれました 祖父も父も騎手であり自然と騎手になったようですが、騎手としては背が高かったために障害レース専門の騎手となりました(身長というより体重の問題) 1953-1954シーズンでリーディングジョッキー、1953年から1957年にはエリザベス王太后の専属騎手を務め、人気実力ともにトップジョッキーでした 1957年に騎手を引退すると競馬欄を担当する新聞記者となり、同時に自伝『女王陛下の騎手』を発表しています そして1962年に後に「競馬シリーズ」と呼ばれることになる初の長編小説『本命』を発表し、以降年一作のペースで2000年まで続きます そしてこの間英国推理作家協会賞の長編部門、アメリカ探偵作家クラブ賞の長編部門をそれぞれ3回づつ受賞した唯一の作家となり、英国推理作家協会会長も務めたりしました しかし、2000年に妻であり執筆の協力者(リサーチを担当していたと言われています)であるメアリーが死去して以降、作品は発表されなくなってしまいました このことから、一時期実際に書いていたのは妻のメアリーの方だったのではないか?という心ない噂が流れたりしました しかし、2007年に物理教師だった次男フェリックスの協力と励ましにより、『再起』を発表し再びシリーズは再開されることになったのでした これはひまわりめろんの推測にすぎませんが、フェリックスはきっと心ない噂で父や母の名誉や夫婦の絆みたいなんが傷つけられたのが悔しかったんじゃないかな〜 そして日本では早川書房より菊池光(「きくちみつ」と読む)さんの翻訳により刊行されました 菊池光さんは日本を代表すると言っていい大、大、大翻訳家で、いわゆる冒険小説と呼ばれるジャンルの翻訳の先駆者であり第一人者です(2006年にお亡くなりになってます) また、日本語版のシリーズの大きな特徴として、邦題が競馬に関連する(めっちゃ薄い関連の場合もあるw)漢字二文字で統一されていました 『本命』『大穴』『血統』『追込』『不屈』『勝利』などなど そしてこれがハヤカワ・ミステリー文庫の緑の背表紙で並ぶとめちゃくちゃかっこよかったんです なのでもちろん全部持っていたんですな! で、文庫になっているのは中断前の『勝利』までなので『再起』以降は読んでないはずなんです 残りは6冊なので、これはもう読むしかないじゃない!読まずに死ねないじゃない!ファンとしては! 『再起』→あちゃー読んだことあったー 『祝宴』→うへー読んだことあったー 『審判』→あれー読んだことあったー 『拮抗』→うそー読んだことあったー(今ここ) 『矜持』 『強襲』 どうなっとんねん!わいの記憶力!(# ゚Д゚) どうすんねんあと2冊! ここでやめられんわ! だって残り2冊も全く記憶ないもの 読んだ記憶ないもの 読みますよ ほんとに読んでませんでしたー!とか臨終の真際に鮮明に思い出したりしたら「おじいちゃんなんか凄い顔で亡くなったわね」とか子どもたちに心配させちゃうじゃないか! そんなことはできませんよ はい、本作『拮抗』の話します 超面白かったー!(じゃ読んで良かったじゃん)
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2020/1/6読了予定。主人公は、ブックメーカー経営の ネッド・タルボット。ディック・フランシスと息子のフェリックス父子との共作。当然全盛期のディック・フランシ スと文体とは異なるが、時代の変化(特に、コンピュータシステム)の中でのテーマを取り入れたりと興味深かった。 しか...
2020/1/6読了予定。主人公は、ブックメーカー経営の ネッド・タルボット。ディック・フランシスと息子のフェリックス父子との共作。当然全盛期のディック・フランシ スと文体とは異なるが、時代の変化(特に、コンピュータシステム)の中でのテーマを取り入れたりと興味深かった。 しかし、主人公の正義感や優しさ、執着心、プライドなど そもそもの父フランシスのスタンスの維持は引き継がれていて十分に楽しめました。日本の競馬システムとの違いも興味深く感じました。
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大好きな作家の遺作だから、ずいぶん前に買ったけど大事にとって置いたのである。読み終わってしまえば、もう次はないのだから。しかし、とうとう我慢できずに読んでしまったのである。 正直言って、期待はずれである。話はおもしろいのだ。ブックメーカーの主人公に、行方不明の父が絡み、殺人...
大好きな作家の遺作だから、ずいぶん前に買ったけど大事にとって置いたのである。読み終わってしまえば、もう次はないのだから。しかし、とうとう我慢できずに読んでしまったのである。 正直言って、期待はずれである。話はおもしろいのだ。ブックメーカーの主人公に、行方不明の父が絡み、殺人と競馬を巡る不正があり、また精神を病む妻を含めた人間模様があり、なかなか痛快なコン・ゲームやカー・チョイスまである。サービス満点だ。 でも、ダメだ。主人公にあこがれられないのである。ある意味頑固なんだけど、一本筋が通っていると言うよりも、単なる意固地な男に読めてしまう。おそらく、ブックメーカーというさげすまれがちな職業の主人公が、自分なりの誇りを持って生きている姿を書こうとしているのとは思う。だけど、それが説得力を持って迫ってこないのだ。もうひとつ語りすぎてしまうからなのかもしれないし、好き嫌いや意地だけで行動を決めているように感じられるかもしれない。どうしても好きになれないのだ。 数作前から、つまり息子さんとの共著で復活してから、そういう傾向が感じられるのは否めない。どうやら僕は、父親ほど息子さんを好きになれないらしい。別の作家なのだから当たり前か。 たぶん、本当の意味で「さよなら、ディック・フランシス」になりそうだ。
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