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タイムアウト 河出文庫
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タイムアウト 河出文庫

デイヴィッドイーリイ【著】, 白須清美【訳】

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タイムアウト 河出文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2010/01/07
JAN 9784309463292

タイムアウト

¥330

商品レビュー

4.3

3件のお客様レビュー

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2016/12/30

本書は、”異色作家”デイヴィッド・イーリイの全15篇収録の短篇集です。 「”異色作家”とは何ぞや?」と、読む前は訝しんでいましたが、本書収録の作品は、個々を読むと確かにどれもジャンル分けし難い内容ばかり。総じて考えると、どんな作家なのか掴み辛い印象でした。解説によると、どうやら...

本書は、”異色作家”デイヴィッド・イーリイの全15篇収録の短篇集です。 「”異色作家”とは何ぞや?」と、読む前は訝しんでいましたが、本書収録の作品は、個々を読むと確かにどれもジャンル分けし難い内容ばかり。総じて考えると、どんな作家なのか掴み辛い印象でした。解説によると、どうやら”異色作家”とは、「ミステリやSF、怪奇小説といった単純なジャンル分けでは捉えきれない作家」のようでして、過去に早川書房では<異色作家短篇集>というシリーズまで組まれているようです。 さて、そんなジャンル分けは横に置くと、作品自体はブラックユーモアに満ちています。ブラックユーモアというと、どうもフレデリック・ブラウンが思い浮かぶのですが、彼との大きな違いは、ブラウンがSF(というより、現実と乖離した奇抜な世界)を主な活動場所とするのに対して、イーリイは日常生活(現実により近い奇抜な世界)を土台にするところかもしれません。なんとなく… 残念ながら個人的なクリーンヒットこそなかった本書でしたが、それでも十分楽しく読み進めることができた短篇集です。

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2016/09/12

拙ブクログでは、SF縛りでレビューを掲載しております。が、「SF」の一括りで紹介するには、ちょっと(良い意味で)難がある短編集。例えて言えばブラッドベリやシェクリィのような、ジャンル分け不能な「奇妙な話」の作家です。主に60年代から70年代に活躍した作家だそうで、あの時代の短編作...

拙ブクログでは、SF縛りでレビューを掲載しております。が、「SF」の一括りで紹介するには、ちょっと(良い意味で)難がある短編集。例えて言えばブラッドベリやシェクリィのような、ジャンル分け不能な「奇妙な話」の作家です。主に60年代から70年代に活躍した作家だそうで、あの時代の短編作家特有の軽妙で洒脱な筆運びが手練の風格を感じさせます。でも、作品は全く古びていないですね。 大森望氏がSFとして高く評価したと言う表題作「タイムアウト」、確かにこれは堂々たるSFです。奇想天外な舞台設定の中で、社会や歴史への批判や個人の信念の問題をユーモアたっぷりに描き出す手法は、正にSFという文学フォーマットが得意とするところ。「カウントダウン」も見事なSF、サスペンスフルな展開がたまりませんね。 こうしたSF的な作品も含めて、全作品に通底して流れるテーマは、普通の人間が我知らず抱える「狂気」。ありふれた日常、見慣れた風景を描写していきながら、ある時するりと物語が反転し、異次元の世界へと堕ちて行く、この怖さ。端正であっさりした筆致に騙されて、読者の方も意識しないままにあちらの世界に連行されてしまいます。読み終わった後も心のどこかにもやもやした何かが残る、後味の悪い作品ばかりです。でも、「おもしろいか」と問われると、間違いなくおもしろいです。半世紀近く前の作品とは思えないぐらい、針が振り切れまくったものもありますが(笑)SF者にもミステリ好きにも幻想文学好きにも、是非読んで欲しいですね。

Posted by ブクログ

2010/03/28

英国の歴史を専攻分野とするアメリカ人のガル教授は、人文学的調査団に加わり初めてイギリスへ行くこととなった。しかし、それは人文学的調査団ではなかった。ガル教授が最後に「それは歴史の判断を俟たなければならない」と言うのだが、その意味は通念的なものとは違う。歴史とは何かをアイロニーを込...

英国の歴史を専攻分野とするアメリカ人のガル教授は、人文学的調査団に加わり初めてイギリスへ行くこととなった。しかし、それは人文学的調査団ではなかった。ガル教授が最後に「それは歴史の判断を俟たなければならない」と言うのだが、その意味は通念的なものとは違う。歴史とは何かをアイロニーを込めて考えさせる「タイムアウト」。この作品だけでも十分買う価値のある本だが、この他、「理想の学校」、「隣人たち」、「大佐の災難」など全15篇が収められている。どの作品も日常に潜む僅かな軋みやズレを巧みに増幅し描き出している。私も初めて読んだ作家である。設定は若干古いものの、そこに描かれた問題点がいまなお現代社会の根底にあることを感じさせる作品である。

Posted by ブクログ

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